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フェイスブック個人情報 5億人超が丸見え

2021年4月6日 10:48
フェイスブック個人情報 5億人超が丸見え

名前や電話番号、経歴といったフェイスブック利用者の個人情報が、ネット上で閲覧できる状態になっていたことが分かりました。流出したのは106か国の5億人超、日本人は42万超と指摘されています。考えられる被害のリスクと、その対策を考えます。


■日本人の流出 約42万8000人分か

有働由美子キャスター
「名前、住んでいる場所、電話番号まで。『え、これ全部漏れているの?』と驚きましたが、人ごとではありません。私たち日本人を含めて5億人分以上の個人情報がネットで見られる状態になっていました」

小野高弘・日本テレビ解説委員/国際部デスク
「今回閲覧できるようになっていたのは、106か国のフェイスブック利用者の個人情報です。日本人も含まれていて、約42万8000人分あると指摘されています。電話番号やフェイスブックのID、名前、居住地、誕生日、経歴などで、結婚しているかどうかや、メールアドレスといった情報も含まれる場合があるといいます」

有働キャスター
「私もフェイスブックをやっていますし、最近、海外からの怪しい電話がありました。もしかしたら、私も『約42万8000人』に含まれているんじゃないかと思ったのですが、どう調べたらいいのでしょうか」


■「2019年の古いデータ」と説明

小野デスク
「その点をフェイスブックジャパンに聞きましたが、『アメリカにただ今確認中で、該当者への対応は検討中』とのことです。はっきりとした答えは、まだ得られませんでした。フェイスブックは、『これらのデータは2年前に既に確認されていた、つまりは世に出ていた古いデータだ』と説明しています。ただ、このコメントもどうかと思います。古いと言いますが、誕生日や電話番号に、古いも何もありません」

有働
「ちょっと人ごとですよね。『今回新たに情報が漏れたわけではない』ということだとしても、一回流れた情報はもう取り戻せない、流れたままということですよね」


■想定される3つのリスクは

小野
「そうです。情報セキュリティーに詳しい株式会社ラックの仲上竜太さんによると、特にフェイスブックはSNSの中でも個人情報が多く詰まっているので、3つの被害のリスクが考えられるといいます」

1) 自分の知らないところで、自分になりすました誰かが詐欺を働く
2) 電話番号を元に、詐欺サイトにつながるショートメッセージが送られてくる
3) 市役所など公的機関を装って連絡が来て、信用すると詐欺被害に遭う

有働
「怖いですね」
小野
「被害に遭わないために気をつけるべき点も仲上さんに聞きました」

1) ショートメッセージやメールで届いたURLが怪しいと思ったら、絶対に開かない
2) パスワードを使い回さない。パスワードはパソコンやスマホに記録するだけだと抜き取られる可能性があるため、ノートなどに書く方が良い


有働
「自分で自分の情報は守る、という意識で私たちは今できる対策をしていくしかないですが、その前にまずは企業側が、私たちユーザーが安心して利用できるような管理体制をつくること、それが前提だと思います」

(4月5日『news zero』より)

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