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閉店相次ぐ駅そばの新戦略 ロボット登場も

2021年4月6日 19:51
閉店相次ぐ駅そばの新戦略 ロボット登場も

駅構内にある「駅そば」のお店が大きな打撃を受けています。駅の利用者が減ったことで「駅そば」の名店も閉店に追い込まれるなか、生き残りをかけて新たな挑戦が始まっています。

肌寒い日には体を温め、おなかを満たしてくれる、そば。忙しいときには、駅ナカの店で食事をさっとそばで済ませる人も多いはず。
お客さん「おいしいです」

実は「そばいち ペリエ海浜幕張店」でそばをつくっているのは、なんとロボット。2本のアームを器用に動かし、湯切りまで行っていました。

そばロボットを開発・コネクテッドロボティクス 佐藤泰樹さん「そばを『ゆでる』『洗う』『締める』という工程をロボットが自動でやってくれて、1時間あたり150食分の調理をしてくれます」

人と同じぐらいのスピードで調理できるという、そばロボット。常連客はゆで加減について。

常連客「ロボットがつくるようになってから、ずっと(ゆで加減が)統一されて、すごくいいんじゃないかな。おいしいです」

店には売り上げが以前の7割ほどにまで減っている中で、こんなメリットがあるといいます。

JR東日本クロスステーション・そば営業グループ 渡邉淳さん「いままで3人で営業していた時間帯を2人で営業できるようになりましたので、1人分の人件費が削減するということになっております」

さらに。

渡邉淳さん「ウィズコロナの時代の中で求められている非接触サービスにも貢献していますし、非常によかったかなと思ってます」

ロボットの導入で活路を見いだしている駅そばがある一方、全国では閉店が相次いでいます。

長野県の松本駅にある店は観光客の減少が追い打ちとなり、去年9月に閉店。ただ、こうしたピンチを乗り切るため、新戦略も生まれています。

滋賀県米原駅の在来線ホームにあるそば店は去年、70年の歴史に幕を下ろしました。しかし、閉店後、地元の人向けに駅ではなく、会社がある建物内に、そばを食べられる店をオープンしたのです。
さらに、小田急線の駅ナカで展開しているそば店では先月から。

小田急電鉄経営戦略部・村上充さん「こちらEMotパスポート というチケットでございます。お得に利用できる定額制のサービスでございます」

スマートフォンを使って、定額でそばなどが食べられるチケットを販売。1か月7800円で、系列の16のそば店で使用することができるといいます。また、そば店だけでなく、駅構内のベーカリーや生花店などでも、使えるということです。

村上充さん「(コロナ禍で)駅前商業施設、大きな打撃を受けており、 当社も鉄道業中心に売り上げが減少している中で、またお客様には駅に来ていただいて、さまざまなサービスを利用していただければなと思っています」

兵庫県の立ち食いそば店は、おうちで楽しめる駅そばを開発しました。

まねき食品・竹田典高社長「えきそばを冷凍で販売しようと思って販売いたしました」

冷凍「えきそば」は、先月23日から販売していて、会社のオンラインショップなどで購入できるということです。

竹田典高社長「天ぷらとダシは本当にお店のものと同じ物を使っております。家でまず召し上がっていただいて、また(店舗のある姫路に)旅行に来ていただきたいという気持ちが強いですね」

駅そば店が打ち出す新戦略。苦境を乗り切る、手だてとなるのでしょうか。

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