おうち時間増え 食の「健康志向」に新戦略
家で過ごす時間が長くなり運動不足という人も多くなる中、“食”に対しての健康志向が一層、高まっています。スーパーや食品メーカーでも消費者の“健康志向”に応える新たな商品を打ち出しています。
つぶしたジャガイモに、たくさんのブロッコリーをまぜ作られていたのは、野菜がたっぷり使われたヘルシーなコロッケです。
グリーンハウス東京六郷土手店では、鮮やかな彩りのパプリカを使ったサラダなど、野菜メインの総菜などを販売しています。去年11月のコロナ禍にオープンしました。
グリーンハウス東京営業部・前嶋恭平係長「健康というものに関心が高い方は、非常に多くいらっしゃいます。びっくりしたというか、オーガニック野菜というのが、かなり関心が高くて」
元々はホテルなどへカット野菜を卸していましたが、コロナの影響でホテルへの販売数が減ったため、一般客をターゲットに青果店を開店しました。
お客さん「やっぱり、今コロナでほとんど外出ないじゃないですか。運動不足ですね、もう」
外出自粛による運動不足から、健康を意識するようになったという声も。農家から直接仕入れるオーガニック野菜や、市場で仕入れた新鮮な野菜を使った総菜の売れ行きが好調だということです。
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食への健康志向の高まりはスーパーでも――
売り場にあるほぼ全ての野菜がオーガニックのお店です。
ビオセボン・ジャポン 岡田尚也社長「少しいいものだったりとか、体にいいもの、安全なものだったり安心なもの、そして、おいしいものを食べたいというお客さまが、たくさんいらっしゃって」
さらに、オーガニックなのは野菜だけではありません。
ビオセボン・ジャポン 岡田社長「コロナ禍において、非常に支持をいただいている1つのワインコーナーになっています」
家飲み需要の高まりからオーガニックのワインも人気です。1000円台の手頃な価格のものなど、およそ80種類を取り扱っているといいます。
他にも、オーガニックのカップ焼きそばや、10日後に迫ったバレンタイン向けのチョコまであり、日常で使える商品が数多く販売されています。健康志向の高まりとともに、この1年で店舗は7か所増え、今後も拡大していく予定だということです。
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こうした流れを受け、食品メーカーも開発に力を入れています。
大塚食品製品部マイサイズ担当・江藤晃嗣さん「カロリーコントロールしやすい目安、1食あたり100キロカロリー、もしくは150キロカロリーというところで展開した商品になります」
カレーや親子丼など、具材のカロリー数を統一したレトルト商品を販売。例えば、カレーとご飯をレンジでチンするだけで、合わせて250キロカロリーのカレーライスが完成。
一般的なビーフカレーと比べ、4分の1ほどのカロリーだといいますが、しっかりとした味わいを楽しむことができます。
前回の緊急事態宣言中は、3割以上販売数が増加。
大塚食品製品部マイサイズ担当・江藤さん「(コロナ禍が)食生活を健康面から見直すタイミングになっていると」
健康志向の高まりに応えるために、今後も商品数を増やしていくということです。