採れたて野菜のサービス カフェや直売所で
感染拡大が続き、日々の食事への関心が高まる中、採れたての野菜が注目されています。新鮮な野菜をウリにした様々なサービスが広がりを見せています。中には、店内で育て、その場で販売するお店や、地元の野菜にこだわったお店もあるようです。
都内のスーパーマーケットに設置された、不思議なケース。中にはバジルとパクチーが並んでいますが、実はこれ、商品ケースではなく。
サミット青果部・本郷哲郎さん「店内で野菜の栽培をすることができるシステムになります」
野菜を栽培できる特殊なケースなのです。12日も、苗を植えたり収穫したりと、まるで畑のような光景です。採れたての商品は鮮度抜群!その特徴は?
パクチーを購入「すごい!マスクをしていてもすごい香り強いですね」
先月からスタートさせた、店内での野菜の栽培。きっかけは?
本郷哲郎さん「(店内で生産するので)輸送にまつわる燃料とか排気ガスを削減できる」
そして育てる過程を、実際に客が見られることで、安心感を持ってもらえるということです。
新鮮な野菜をウリにするお店はほかにも。じゃがいもやにんじん、たまねぎにみかんのポップには、「豊洲市場直送」の文字が!まるでスーパーマーケットのような品揃えですが、実はここ、ドラッグストアなのです。薬と一緒に食材を販売することで、こんな影響も。
ツルハドラッグ早野店・坪井允宏店長「新型コロナの影響で、1つのお店で全てそろえようというお客様が増えてますね」
薬などのついでに野菜も買う客が多く、食品部門の売り上げが前年比1.5倍に増えたといいます。産地直送はこんな形でも。
船橋野菜・米澤俊一代表「朝受け取った野菜を、その日のうちに船橋市内の自宅に宅配しております」
契約農家の畑で採れた野菜を、その日のうちにお届け!自転車宅配サービスです。台車に野菜を山盛りのせて、町を縦横無尽に動き回ります。サービスを始めたのは去年10月。コロナ禍ならではの反響があったといいます。
米澤俊一代表「採れたての近くの野菜を食べられるっていうことで、生活に彩りが増えましたと(いう客の声があった)」
現在、サービスは水曜日だけですが、今後、対応する曜日を増やしていきたいということです。高まる新鮮野菜へのニーズ。今月、東京・吉祥寺では、新鮮野菜を売りにしたカフェがリニューアルオープン。
名物は、「サーモンのソテーと7種デリの贅沢プレート」です。サーモンの周りに野菜や果物などを使った色とりどり、7種の総菜が盛り付けられています。テイクアウトでも人気だという、この一品。
カフェ&ブックスビブリオテーク・堀口竜弥さん「1種類以上は武蔵野野菜が含まれるような」
こだわりは、この地域で採れる「武蔵野野菜」です。少量多品目の野菜を栽培する農家が多く、季節ごとに旬の野菜が採れることが強みだといいます。直売所「武蔵野新鮮館」では、野菜をお店で売るだけではなく…。
武蔵野新鮮館・奥山昌徳店長「市内の飲食店とかに配達して納品する」
その配達先の1つが、さきほどのカフェ。地元食材をより多くの人に届けるため、今月から野菜の店頭販売も始めたといいます。
堀口竜弥さん「野菜は間違いなく新鮮ですし、本当に味もおいしいのでぜひご利用いただけたらな」