珍しい魚や野菜も…進化する宅配に熱視線!
新型コロナウイルスの感染が拡大し、注目されている宅配が今、進化しています。7日、1都3県に緊急事態宣言が出される見通しで、巣ごもり需要が一層高まる中、今までになかった宅配も登場しています。
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■急成長の「出前館」は人員増で対応
都内の厨房で慌ただしくラーメンを作るスタッフ。次々とデリバリーの注文が入ります。コロナ禍で急成長を遂げたデリバリーの「出前館」。去年は、配達員の数を2倍に増やし、対応してきました。さらに、緊急事態宣言を前に…。
出前館・末本直太さん「(緊急事態宣言で)注文数が非常に上がるというか、出前の需要が多くなると予想されますので、お客さまに早く届けられるように、人員の増加をしていきたいなと思っています」
■新規参入が続々…新鮮で珍しい魚も届く!
急激な感染拡大の中、ますます注目される「デリバリー」。飲食業界が苦戦を強いられる中、好調な「デリバリー業界」に、様々な会社が次々と新規参入しています。
フーディソン執行役員 事業部長・伊藤貴彦さん「こういった新鮮なお造りをそのままお届けしています」
去年から始まったのは、魚のデリバリー。こだわりは鮮度です。
フーディソン統括マネージャー・原裕司さん「カワハギといいまして、豊洲(市場)で生きていたものを、朝しめて、こちらにきてる魚です」
その日の朝に市場で仕入れた新鮮な魚をさばき、お造りなどにして、夕方には自宅に届けてくれます。“高級魚”カワハギの隣にそえられたのは、大きな肝。これをしょうゆにとかし、“肝じょうゆ”でぜいたくにいただくことができます(カワハギのお造り 1780円・税別)。
このデリバリーを始めた会社は、飲食店向けに珍しい魚などを卸していましたが、コロナの影響で販路が減少。そこで、巻き返しを狙い、デリバリーに乗り出しました。
フーディソン執行役員 事業部長・伊藤貴彦さん「普段、スーパーで買えないような珍しいお魚とか、飲食店で食べるようなおいしい商品を自宅で楽しんでいただければなと思います」
■行き場を失った野菜を宅配で全国に!
先月から新たに始まった宅配サービスも。埼玉県の倉庫では、その作業が行われていました。鮮度を保つため、寒い中でカットしていたのは、北海道帯広市から届いた立派なゴボウ。全国の農家が育てたこだわりの野菜を詰めたセットです(青果BOX 1回3980円・税別)。
歯触りがアワビに似ているという長野県産の「黒あわび茸」をはじめ、珍しい野菜など15種類以上が自宅に届きます。この宅配を始めたのは、ドライブスルーで野菜を販売してきた会社。なぜ、宅配に乗り出したのでしょうか。
青果日和研究所・竹川敦史代表取締役「コロナ禍で行き場を失った野菜とか、農家が困っていると。より多くの全国の皆様に届けたいと。そうなるとドライブスルーではなく宅配で」
飲食店向けの出荷が激減した農家の野菜を、より広く販売するために、宅配を始めたといいます。参加する農家は…。
青果BOX参加 アクト農場・関崇宏さん「4月中で小松菜を10トンくらい廃棄しています。デリバリーの仕組みがいろんな人に知ってもらえて、一緒に盛り上げていきたいなと」
■「宅配BOX」も進化!顔認証で受け取り
マンションなどのエントランスに設置された「宅配BOX」も進化しています。従来のものだと、指で暗証番号を押すと扉が開くものが一般的でした。しかし、去年登場したのが、顔認証によって扉が自動で開くというもの。マスクをしたままでも認証してくれます。
フルタイムシステム お客さま儲かる営業部・宮地弘尚部長「(顔認証で)極力、宅配ロッカーに触れないような非接触と」
進化する宅配サービス。これからも需要は高まりそうです。