コロナ禍で農家やワイナリーの“新戦略”
新型コロナウイルスの影響で、余ってしまった野菜などを無駄にしない取り組みとは?
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葉っぴーFarm ダルマ・ラマさん「こちらが小松菜畑になります」
富山県で小松菜を栽培するのは、ネパール出身のダルマ・ラマさん。日本人女性との結婚を機会に富山へ移り住み、後継者不足で悩んでいた男性から農場を引き継ぎ経営しています。
ダルマ・ラマさん「いろんな飲食業にも使っていただいていたのですけど、それも減りました。減ったら全て廃棄するしかない」
しかし3年目の今年、飲食店の休業が相次ぎ、出荷先を失った小松菜を、1日およそ120キロも廃棄していたといいます。
ダルマ・ラマさん「(Qこれがペースト?)はい」
そこで思いついたのが、廃棄するはずだった、余った小松菜をペーストや粉末などに加工すること。母国のネパール料理からヒントをえたといいます。
生の小松菜では、賞味期限が5日ほどですが、ペースト状に加工することで、半年は持つといいます。
このように加工した小松菜は、どのように使われるのでしょうか?
糀ASOBI 中山緑オーナー「(小松菜の)パウダーを生地に練り込んで」
実際に使用しているお店は、生地に小松菜の粉末を練り込み、クッキーなどを作っています。
中山緑オーナー「色味もキレイなので、お客様の手に取っていただきやすい商品に仕上がっていると思います」
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山梨県の笛吹市にあるこちらのワイナリーでは、観光客にとって目玉だった工場見学を中止。
モンデ酒造 簗田克彦営業部長「一切売店を開いておりませんでしたので、売店の売り上げはゼロでした」
そのため、今年の4月から6月にかけて、県内の観光客が激減し、主にお土産用として買われるボトルワインの売り上げが、半減しました。
簗田克彦営業部長「家飲み需要という、気軽にお飲みいただける(缶)ワイン需要が非常に増えましたね」
そこで、コンビニなどで買うことができる家のみ需要に対応した缶ワインの生産量を増加。
簗田克彦営業部長「ご夫婦で白ワインを半分ずつ、赤ワインを半分ずつ、ちょうどいい量で飲みましたとか、ありがたい言葉をいただいております」
ボトルワインの売り上げも、徐々に回復してきているということです。