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関東で震度3が3回 海外地震でも津波注意

2022年2月7日 21:31
関東で震度3が3回 海外地震でも津波注意
ここ最近の気になる地震活動について掘り下げる「週刊地震ニュース」。

先月31日から今月6日までの1週間、国内では震度1以上の地震が35回発生しました。

▼先月31日午前0時半すぎ
茨城県北部を震源とするマグニチュード3.8の地震で、日立市で震度3を観測。

▼今月1日午前4時半すぎ
東京・千代田区で震度3の揺れを観測する地震。
この地震の震源は神奈川県東部で、震源の深さは100キロとかなり深い場所でおきた地震でした。

▼6日午後
茨城と栃木で震度3を観測する地震。
この地震の震源は、茨城県南部と地震活動が活発な場所でした。

特に明け方の地震には驚く人も多いと思いますが、就寝中は急に身を守ることは難しいので、寝室などでは家具の固定をしっかりしておくようにしてほしいと思います。

■日本に被害を及ぼした「海外地震」

先月、トンガで発生した火山噴火によって、日本の沿岸でも津波被害がでました。今回は、日本の沿岸に被害を及ぼす「海外の地震」による津波について解説します。

海外で発生した地震によって、日本で津波が観測された地震の震源を示した図をみてみると、アリューシャン列島から、インドネシア周辺、そして南米チリやペルー沖などに集中しています。特に、以下の地震では大きな津波となりました。

▼1964年 アラスカ地震   M9.2
▼1960年 チリ地震     M9.5
▼2010年 チリ中部沿岸地震 M8.8

1960年に発生した「チリ地震津波」では、地震の発生から丸1日が経過しようとしていたところ、日本の沿岸にも大きな津波が襲来。北海道の太平洋沿岸で4メートルを超える津波を観測するなど、およそ140人が死亡しました。この地震は「不意打ちの地震津波」ともいわれていて、国内では地震の揺れを観測することも無く、突然、津波が襲ってきました。

太平洋のどこかで津波が発生すれば、海を伝わって日本に津波がやってくる可能性はどこでもあります。

特に、アリューシャン列島、南米沖、インドネシアの3つのエリアは、日本周辺と同じ大きな地震を引き起こすプレート境界がある場所で、繰り返し大地震がおきています。

マグニチュード8を超える地震がおきると、日本にも影響を与える大きな津波が発生する可能性があるので、そうした海外の地震の情報にも注意が必要です。

■海外の地震情報を知るには?

こうした海外の地震情報を知るには、どのような方法があるのでしょうか?

地震の専門家は、「気象庁が発表する『遠地地震に関する情報』に注目して」と話しています。

気象庁では、海外でマグニチュード7以上の地震がおきた際に、発生からおおむね30分程度で、「地震のおきた場所」「地震の規模」などを発表しています。特に気になる「津波の有無」や「日本への津波の影響」などについてもこの情報の中に入っているので、こうした情報にも注目してください。

以上、「週刊地震ニュース」でした。