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オリの中にいたはずが…捕獲のクマ逃げ出す

2021年4月27日 18:21
オリの中にいたはずが…捕獲のクマ逃げ出す

石川県輪島市の山あい。民家から1キロほど離れた場所で、24日の朝、地元の猟友会の会員がイノシシ用のオリの中にクマがいるのを発見しました。

輪島市内で確実にクマと分かる状況で確認されたのは、初めてのことだといいます。しかし、応援を求めて現場を離れ、戻ってくるとクマの姿はなかったといいます。どこへ逃げたのか、今も警戒が続いているということです。

石川県が公表しているクマの分布図では、かつては県の南部を中心に生息していましたが、その後、少しずつ生息域を北へ広げていきました。

石川県自然環境課・野上達也課長補佐「個体数が増えている可能性があるので、(南部の)加賀の方で収容できなくなったクマが、北の方へ移動しているのではないかと考えられます」

去年、石川県内では、クマの目撃件数が869件、けが人も15人と、いずれも過去最多となっています。輪島市や猟友会では、これから山菜採りなどで山に人が入るシーズンとなるため、注意するよう呼び掛けています。