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施設退所後の「お金と孤独」“厳しい状況”

2021年4月30日 15:21
施設退所後の「お金と孤独」“厳しい状況”

親元で暮らせず児童養護施設などで暮らした子どもが退所後にどのような生活をしているか、国による初めての実態調査の結果が公表されました。

初の全国調査は、国の研究班が児童養護施設や里親のもとで暮らした後、社会に出た15歳以上を対象に行いました。

連絡がとれて回答を得られたのは、全体の14.4パーセントにとどまりましたが、退所直後の進路についてきいたところ、「就職・就労」とこたえたのは53.5パーセント、「進学」は36.3パーセントでした。

また、過去1年間に医療機関を受診できなかった経験がある人は20.4パーセントいました。理由は、「お金がかかるから」が最も多く「保険証がない」という人も11.2パーセントいました。

また、困っていることとして、「親がいないので、お金の助け船がない中、コロナの影響で収入がなくなった」とか「お金と孤独感で精神的にまいっているが相談場所が分からない」などの回答があり、頼る人がいない実態が浮き彫りになりました。

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