5日、石川県の能登地方では、午後2時42分ごろに珠洲市で震度6強を観測する地震があったほか、午後9時58分にも震度5強を観測する地震がありました。震度6強を観測した珠洲市から、菊地ディレクターがいまの状況を伝えます。

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私はいま最も大きな被害が出た珠洲市正院町にきています。こちらの住宅は地震の影響で一階部分がつぶれてしまっています。

近くに住む人によりますと、この住宅には高齢の夫婦が住んでいて、倒壊した際には70代の妻が家にいて巻き込まれたということですが、その後に救出され、命に別条はないということです。

珠洲市内では複数の家屋が倒壊したほか、周辺を歩いてみますと、歩道に多くの瓦などが落ちている様子も確認できました。

そして、珠洲市では、いまから2時間ほど前にも震度5強の地震が起きました。

私は炉端焼きのお店の中で取材をしていましたが、突然ドンという突き上げるような衝撃があり、30秒近く揺れ続けました。店内はだいぶ片付けが進んでいましたが、食器やワインが散乱するなどの被害が出ていました。

揺れた直後には、お店の方のご家族と一緒に速やかに外へ避難しましたが、その後も、何度か揺れを感じました。ご家族の中にはお子さんもいて、余震の際には泣いている様子がうかがえました。

お店の方は疲れ切った表情で、「今夜は寝られるか分からない」と話していて、市民の方は不安な夜を過ごすことになります。