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九州南部で大雨のおそれ「激しい雨」とは?

2021年5月11日 23:37
九州南部で大雨のおそれ「激しい雨」とは?

11日午後、気象庁は九州南部の梅雨入りを発表し、先に梅雨入りした沖縄や奄美に加え、九州南部まで、早くも長雨シーズンへと入りました。

気象庁は雨の強さと降り方について基準を定めています。「強い雨」や「猛烈な雨」など、報道で伝えられる天気予報やニュースはこの基準に沿って言葉を使い分けています。降り方によって人はどのように感じ、どのような影響があるのでしょうか。

●強い雨(1時間雨量 20ミリ~30ミリ未満)
人が受ける印象:土砂降り。
人への影響:傘を差していてもぬれてしまうような雨。
屋外の様子:地面一面に水たまりができる。

●激しい雨(1時間雨量 30ミリ以上~50ミリ未満)
人が受ける印象:バケツをひっくり返したように降る雨。
屋外の様子:道路の冠水やアンダーパスの浸水が出始める。

●非常に激しい雨(1時間雨量 50ミリ以上~80ミリ未満)
人が受ける印象:滝のようにゴーゴーと降り続く。
人への影響:傘は全く役に立たなくなる。あたりが水しぶきで白っぽくなり、先が見えない。ワイパーが役に立たないほどの雨で車の運転が困難になる。
屋外の様子:広範囲で道路の冠水や床下浸水が出始める。中小河川が氾濫し、土砂災害が発生・拡大する可能性が高くなる。

●猛烈な雨(1時間雨量 80ミリ以上の雨)
人が受ける印象:息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じるような雨。
屋外の様子:ほとんどの人が経験したことのないような雨。床上浸水や河川の氾濫、雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要。

ちなみに全国歴代1位の1時間雨量は153ミリで、千葉県香取市(1999年10月)と長崎県長崎市の長浦岳(1982年7月)で観測されています。

12日(水)は梅雨前線に低気圧が発生し、九州に近づきます。九州南部や奄美地方では激しい雨や非常に激しい雨の降るおそれがあります。梅雨入り直後の大雨に警戒してください。

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