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“第4次ブーム”店でも家でも「激辛料理」

2021年5月28日 19:38
“第4次ブーム”店でも家でも「激辛料理」

辛くてクセになる、「激辛料理」の人気が今、高まっています。激辛メニューを提供する店は都内でも増加。また、おうちでも「激辛」を楽しめる商品が続々登場しています。

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記者
「こちらののぼり、激辛ストリートと書かれています」

激辛メニューを展開する東京・港区の芝商店街。激辛キーマカレーがぎっしり詰まったたい焼きや、通常の辛口の4倍以上“辛い”という日本酒など、まさに辛さで始まり、辛さで終わる、およそ30店舗が集結しています。

芝商店会・はらぺこDINING 長川秀記さん
「商店街のお店全体でお客さんが少なくなってるので、売り上げ自体は下がっているんですけど、そこまで激辛の注文の数というのは減っていないですね」

コロナ禍でも好調だという激辛料理。その背景にあるのが、“第4次激辛ブーム”です。

外食市場の調査機関によると、激辛ブームの始まりは1980年代中盤。あのカラムーチョが登場したほか、「激辛」が流行語大賞の銀賞に。続いて、1993年頃のタイ料理ブーム。さらに、2003年頃に訪れたハバネロブーム。そして、「スパイス」が多様化した3年ほど前から現在まで、第4次ブームのまっただ中にあるといいます。

また、外食予約サイトの調査によると、都内で「激辛メニュー」を取り扱う飲食店の割合は、ここ3年でおよそ2倍に増加しています。

東京・港区の中華料理店、龍祥軒の人気メニューは…

記者
「すごくツーンとしますね、においが」

見るからにわかる辛さ。大辛の台湾ラーメンです。

世界トップレベルの辛さを持つという唐辛子の一種、「ブートジョロキア」の粉末を大量に入れています。お味は当然…

記者
「辛っ!!ちょっとこれ想像以上の尋常じゃない辛さです」

数秒で噴き出る大量の汗。こうした激辛メニューが今、テイクアウトで女性客を中心に人気がでているといいます。そのワケは…

芝商店会・激辛ストリート担当 長川秀記さん
「(激辛を食べると)汗だらだらになります。お店で人目あるところで食べるよりは、気にせず(家で)食べた方が思いっきり食べられるのではないかなと」

そして、ペヤングで知られる食品メーカーも、過去“最強”に辛いやきそばを発売。

ペヤングHD製品開発課長 小島裕太さん
「口に入れた瞬間、口の中が腫れるほど痛くて、飲み込めないぐらい辛いですね」

ソースに大量の唐辛子を配合し、激辛マニアもうならせる辛さに。シリーズ3種で600万食売れているといいます。

ペヤングHD製品開発課長 小島裕太さん
「辛ければ辛いほど、売り上げは上がっていますね」

また、特設コーナーを作ったスーパーもあります。

信濃屋食品 鈴木誠統括本部長
「このコーナーですが、非常に今売れているということで、辛い麺のコーナーを新たに増設して作りました」

即席ラーメンの売れ筋は担々麺や冷麺などの辛い麺。さらに例年の5倍も売れているというのが、激辛で知られる「ハバネロソース」。新しい使い方も…

信濃屋食品 鈴木誠統括本部長
「これを焼き肉のたれに少し混ぜたり、また、おしょうゆと一緒に混ぜてお刺し身で食べるなんてお客さまも増えてきていますね」

コロナ禍で、家で刺激を求める人が増えているのではないかと話しています。