海外留学のため新型コロナウイルスのワクチンを接種した学生に対し、文部科学省がワクチン接種済みであることを証明する文書を文部科学大臣名で特別に発行することがわかりました。

ワクチン接種を加速化するため、文部科学省は、自治体の高齢者接種に一定のメドがついた段階で、大学などでの接種対象を教職員や学生、高校以下の近隣校の教職員へと拡大していく考えです。

また、現在、一部の海外の大学で、対面授業を受けるためにはワクチン接種が義務化されており、海外留学を予定している学生が渡航できない状況にあることから、文科省は、海外留学を予定する学生を後押しするため、留学先の大学からワクチン接種を求められている場合、接種を受けられる仕組みを構築すると発表しました。

具体的には、海外留学を予定する学生が文科省に申請し、教職員、学生などへのワクチン接種を実施する大学などで接種を受けられるようにします。

そして、接種完了後には、海外の大学に対して提示できるよう、ワクチン接種済みであることを証明する英語の文章を、文部科学大臣名で特別に発行するということです。

文科省は、まずは学位を取得するために、留学を予定している学生から始め、段階的に対象を広げていきたいとしています。