九州北部で今年初の猛暑日…熱中症対策は
9日も各地で気温がぐんぐん上昇し、東京都心は2日連続の真夏日を観測。九州北部では最高気温が35度を超え、全国で今年初の猛暑日となりました。この暑さで兵庫県尼崎市では体育の授業中だった高校生9人が、熱中症の症状を訴え搬送されました。
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9日も季節外れの暑さとなった日本列島。大分県日田市や佐賀市は、最高気温35℃以上の猛暑日となりました。うだる暑さに赤ちゃんもこの表情。
そして、9日、全国で一番暑かったのが、福岡県久留米市です。午後3時すぎに、最高気温35.6℃と全国初の猛暑日観測しました。氷を片手にベンチに座っていた高校生は─。
高校生「暑すぎて買いました。学校もエアコンつけたいけど、コロナで窓開けるので、あまりきかない、エアコンが」
換気のため、暑い中で授業を受けているといいます。
真夏のような強い日差しが照りつける中、兵庫県尼崎市の県立高校では、長距離走をしていた生徒9人が熱中症の症状を訴え、病院に搬送されました。そのうち1人の女子生徒は、症状が重いということです。
この異常な暑さで、京都市の中心部を流れる鴨川には、水浴びをしにきたのでしょうか、川の真ん中を歩く鹿の姿がありました。この場所に姿を見せるのは2年ぶりだといいます。
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2日連続で30度以上の真夏日となった東京都心。今年2番目の暑さに都内の運河では、上半身裸でつりを楽しんだり、日光浴をしたりする人の姿がありました。
この暑さの中、工事現場で働く人は─。
柳田工務店 現場責任者・赤尾嘉則さん「暑いですね。もろに太陽光受けているので」
9日は特に暑い屋上での作業。水分補給に加え、着替えも欠かせず─。
柳田工務店 現場責任者・赤尾嘉則さん「だいたい1日、4、5枚着替えるので」
水道の水を浴びるなどして暑さをしのいでいるといいます。
柳田工務店 現場責任者・赤尾嘉則さん「(水分を)飲んでも飲んでも汗で出ちゃうので、熱中症予防に必須だと思いますし、塩分入ったもの飲むようにしている」
欠かせない熱中症対策。都内の雑貨店では、7日から暑さ対策グッズのコーナーを拡大し、売り場も目立つ位置に変更しました。
渋谷ロフト・横川鼓弓さんは「前週に比べて、いま6割増しぐらいの売り上げになっている」ということです。
こちらの店舗では、ハンカチなどにつけて使うひんやりスプレーが、売れているといいます。
熱中症への警戒が呼びかけられる中、こんな暑さ対策グッズも登場。この小さな折りたたみ傘、日傘としても使えますが、さらにある特徴があります。手元のボタンを押すと、傘からミストが噴射。傘なのに霧で、体を冷やせるという熱中症対策グッズです。
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平年だと6月7日が梅雨入りとなる、関東甲信地方。今週は雨が降らない予想になっていて、梅雨入りが遅くなっているのです。遅い梅雨入りで困惑している人も…。
小田急不動産 ソリューション営業部・日野将也さん「コインランドリー自体で、1年を通して一番回る時期が、やはり梅雨の時期
今年4月にオープンした東京・世田谷区のコインランドリー。1年で一番のかき入れ時となる梅雨のシーズンを初めて迎えるとあって、待ち遠しい思いがあるといいます。
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この全国的な暑さは明日も続きますが、関東では来週にも梅雨入りする可能性があるということです。