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外出自粛でエアコン使用増…夏前に試運転を

2021年6月10日 12:39
外出自粛でエアコン使用増…夏前に試運転を

新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務や外出自粛など自宅で過ごす時間が増え、使用時間が増しているエアコン。夏にエアコンを快適に使用するために今やっておくべきこととは?

■新型コロナでエアコンの使用時間が増加

空調メーカーのダイキン工業が今年3月に実施した調査によると、去年12月からの3か月間で、週3日以上、在宅勤務をした人200人に聞いたところ、自宅のエアコンの平均使用時間は、9.28時間でした。前年同月は平均5.15時間でした。1.8倍に伸びていて、1シーズンで、ほぼ2シーズン分稼働したことになります。

■冬の長時間使用で不具合の可能性も

夏本番を控え、快適にエアコンを使用するために必要なことを、ダイキン工業・広報、重政周之さんに聞いたところ、「冬の長時間使用もあり、今年は例年に増して、夏前の運転確認が重要になります」と答えてくれました。

冬の長時間使用で、エアコン内部のフィルターがこれまで以上に汚れていたり、エアコン自体の負荷が増している可能性があるといいます。

フィルターに付着したほこりを放っておくと、異臭の原因になります。さらに、空気の通りが悪くなるため、エアコン内に取り込める空気量が減少し、冷気を部屋全体に行き渡らせるまでに時間がかかり、消費電力の増加にもつながるといいます。

また、長時間の使用でエアコンの負荷が増したことで、特に購入から長年経過したエアコンは、空気を冷やすために必要な部品に不具合が生じている可能性もあるといいます。

■夏を迎える前に早めの確認を

夏の7月~8月は、修理や点検の依頼がピークを迎えます。そのため、いざ使おうとした時に不具合が見つかり、修理の依頼をしても、2週間ほど待たされることもあるそうです。

気象庁によると、気温が全国的に「平年並みか高い」と予想されている今年の夏。エアコンを快適に使用するためにも、早め早めの運転確認が重要です。

■エアコン試運転と点検のポイント
(NITE製品評価技術基盤機構HPより)

●電源プラグや室内機のフィルターにほこりがたまっていないか、室外機の上や前に物を置いていないか確認し、清掃や片付けをしましょう。

●冷房運転で冷風が出るかどうか、最低温度に設定し、そのまま10分間試運転して確認しましょう。

●さらに30分ほど運転して以下のような異常がないか確認しましょう。

■室内機から水漏れする
■普段とは違った、異音・異臭がする(室内機及び室外機)
■エラー表示が出る、運転が意図せず停止する

●冷風が出なかったり異常が確認されたりした場合には、販売店やメーカーに相談し、必要に応じて点検を受けましょう。

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