健康志向で注目の「大豆」新商品も続々登場
健康志向などを背景に「大豆」への注目が高まっています。需要の高まりを受けて、これまでにない使われ方もしていて、食卓により身近になってきています。
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今週から新発売のカップヌードル。おなじみの商品ですが、注目は中の具材。実は大豆が原料の大豆ミートを使っています。
記者
「ごろっとしていて食べ応えがあります。食感はお肉に似ていて、とてもジューシーです」
徐々に私たちの食卓にもおなじみになってきた大豆ミート。
クイーンズ伊勢丹・白金高輪店店長 岡部陽一さん
「こちらが大豆を使った商品を集めたコーナーになります」
都内のスーパーでは、大豆製品専用のコーナーが設置されていました。
クイーンズ伊勢丹・白金高輪店店長 岡部陽一さん
「需要が高まってきているのはこの1年になります。やはり健康志向の方が増えているので、立ち止まる方や、手に取られる方は増えていまして、売り上げの方も徐々に上がってきているのかなと」
いま、健康志向などから、大豆製品の需要が高まっています。
「大豆ミート」は牛肉に比べ、エサを輸入する際などの温室効果ガスの排出が少なく、環境にも優しいと注目されています。
また、「豆乳」は国内の生産量が年々増加するほど、食卓でも身近になっています。
そんな中で、これまでにない新たな「大豆」の使い道も登場しています。
クイーンズ伊勢丹・白金高輪店店長 岡部陽一さん
「こちらは小麦粉の代わりとして使える粉となっています」
店頭に並んでいたのは、大豆粉とよばれるもの。
大豆粉とは、大豆を丸ごと焙煎(ばいせん)して粉末にしたもの。小麦粉、米粉に続く第三の粉といわれていて、小麦粉と比べて糖質が控えめなのが特徴だといいます。
使い方も様々で、ピザ生地にして薄くのばせば、さくさくのクリスピータイプに。ホワイトソースに使えば、さっぱりとしたシチューの完成。さらに、ガトーショコラなどのお菓子にも使えるといいます。
開発したのは、みそで有名なマルコメ。
マルコメ・開発部商品開発課 小林弘明さん
「(大豆の)素材としての取り扱いというところは経験があったので、役に立ったかなと思います。小麦粉を普段食べられない方でも、大豆粉を使ったミックス粉であれば、楽しんでいただける」
大豆はさらに意外な使い方もされています。
千葉・市川市のベーカリーショップ。大豆が使われているというのは、2種類のパンです。製造工程を見せてもらいました。
てるパン・オーナーシェフ 首藤輝夫さん
「こちらは豆乳クリームで作られた“バター”でクリームを作っていきたいと思います」
パンの間に挟むクリーム、コーヒー味とラムレーズン味の2種類を豆乳からできたバターで作っているといいます。
そのお味は?
記者
「豆乳のバターなんですが、とても濃厚でクリーミーです」
連日完売するほどの人気だという豆乳バターサンド。
「豆乳のうま味であったり、あとはクリーミーさ、あとは口溶けの良さがとてもパンとあって、パンをよりおいしくしてくれるなと思いました」
この“バター”、味だけではなく、大豆から作るため、環境にも優しいそうです。
開発した企業は…
不二製油株式会社 乳化・発酵開発部主任 唐谷直宏さん
「(環境問題は)地球規模での社会課題になってますので、植物性素材の開発を今後も続けていきたいと思います」
大豆を使った新しい食べ物は、まだまだ登場しそうです。