大阪・東大阪市の山の中で先月、切断された遺体が見つかった事件。逮捕された男とみられる人物が、カツラをかぶり変装した状態で遺体を運んだとみられることがわかりました。

去年12月、大阪市にある防犯カメラが捉えた1人の人物。肩に届く長さの“金色の髪”をなびかせ、右手でひくのは袋をのせた大きなキャリーバッグです。死体遺棄の疑いで4日、送検された大木滉斗容疑者（28）が、金髪のカツラで変装し、遺体を運んでいる様子とみられています。

東大阪市の山の中で先月、切断された男性の遺体が見つかった事件。

捜索活動を目撃した人
「ここに40何人か、警察官や鑑識課員、私服警察官がいた」

遺体は航空保安大学校の会計課長、神岡孝充さん（52）と判明。神岡さんと大木容疑者は同じマンションの住人でした。28歳、無職の容疑者と52歳の国交省職員の間に何があったのか…。少しずつ見えてきたのはその“足取り”です。

去年12月に確認された“金髪姿”の大木容疑者とみられる人物。大きなキャリーバッグを手に歩いて移動した後は、現場の最寄り駅に。

属ちひろ記者（読売テレビ）
「防犯カメラには、大木容疑者とみられる人物が近鉄・額田駅から山中に向かう様子が映っていました」

ただ、その人物は金髪から黒髪に変わっていたといいます。警察は大木容疑者が“変装”をして電車と徒歩で遺体を運んだとみています。

先月25日に遺体が発見され、それから1週間あまりで逮捕された大木容疑者。大阪ではなく、隣接する和歌山県の観光地「三段壁」にいたということです。

さらに捜査関係者への取材で“新たな情報”も判明。大木容疑者とみられる人物が先月10日、大阪市内のコンビニエンスストアの防犯カメラに映っていて、その人物は神岡さんのキャッシュカードで50万円を引き出していたということです。

調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めている大木容疑者。警察は殺人などの疑いも視野に詳しく調べています。