塩野義製薬「ゾコーバ」投与で後遺症リスク低減を確認 新型コロナ
塩野義製薬は、新型コロナ治療薬「ゾコーバ」を投与した患者などの追跡調査で、せきや倦怠(けんたい)感などの後遺症リスクを低減する効果が確認されたと発表しました。
去年11月に緊急承認された新型コロナの軽症者向け治療薬「ゾコーバ」について、塩野義製薬は、主に軽症の患者でゾコーバを投与した人の群と投与していない人の群で、治療開始から6か月までの症状を、追跡調査しました。
その結果、せきや喉の痛み、倦怠感、味覚の異常など14の症状が連続して確認された人は、投与した群では14.5%、投与していない群では26.3%となり、ゾコーバを投与した患者の方が、症状が45%抑制されたことが確認されたということです。
また、集中力・思考力の低下や不眠などの4つの神経症状でも投与していない群と比べて33%抑制したことが確認されたということです。
塩野義製薬は今後も追跡調査を続けるということです。