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急がれる水際対策…成田空港“動線”別に

2021年6月28日 20:03
急がれる水際対策…成田空港“動線”別に

感染者が再び増加し、第5波への警戒が強まる中、オリンピックに向けた水際対策が急がれています。大会期間中、3万数千人が入国する見込みの成田空港では、一般客と選手・大会関係者の動線を分けると発表しました。

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東京・大手町の大規模接種センター。

接種を受けた人「2回目です。一安心というか、やっておけば安心なのでほっとしています」

接種を受けた人「幼稚園の孫がいるんですけど、これからはちょっと会えるかな」

会場では、28日から2回目の接種が始まり、ワクチン接種が本格化しています。

その一方、予約をしていないのか、警備員に止められている女性もいました。これまで当日にキャンセルが生じた場合は、予約をせずに来場した人にも例外的に接種が行われていましたが、深夜からキャンセル待ちをする人が常態化していました。28日から予約がない人への接種は、一切行われなくなりました。

ただ28日も、会場に来てしまう人が─。

予約なしで来た人「予約入っていないからだめだって」

    ◇

東京オリンピックまで1ヶ月を切る中、成田空港では─。

記者「一般の乗客はあちらのゲートを利用しますが、選手や大会関係者らは少し離れたあちらの出口を利用するということです」

大会期間中、成田空港から、3万数千人が入国する想定です。来月1日から一般客と選手、大会関係者の動線を別にするため専用レーンを設けるということです。

水際対策を巡っては、今月19日に来日したウガンダの選手団9人が入国した際、1人の陽性が判明しながらも残りの8人について濃厚接触者かどうかの判断をしないまま、合宿先の大阪・泉佐野市に移動させた政府の対応に批判が集まっていました。

これを受け政府や組織委員会は、空港検疫で陽性者が判明した場合、飛行機内の座席状況などを確認し、濃厚接触の疑いがある人を空港内で速やかに特定する方向で検討しています。

菅首相も28日、羽田空港の検疫検査場などを視察し、水際対策の徹底を指示しました。その上で現在の感染状況について─。

菅首相「東京首都圏においては(感染者数は)やや増加傾向にあります。高い警戒感をもってこの感染対策、さらに当たっていかなければならない」

その東京では28日、新たに317人の感染が確認されました。21日と比べ81人増加し、9日連続で前の週の同じ曜日の人数を上回り、緊急事態宣言解除後、早くもリバウンド傾向が強まっています。

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そして、過度の疲労で公務を取りやめている小池知事は、東京都によりますと、疲労の回復が万全ではないとして医師の判断により、28日以降も数日間は公務を取りやめるということです。感染対策とオリンピックの準備は、司令塔不在で進められており、難しい舵取りが求められています。

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