台風6号が沖縄直撃…市民生活への影響深刻 生鮮食料品など供給が滞るおそれも
大型で非常に強い台風6号による猛烈な風と雨が沖縄を直撃しています。丸1日以上、台風の暴風域に入っている那覇市から佐藤拓記者が伝えます。
那覇市では2日早朝、52.5メートルの最大瞬間風速を観測しました。沖縄本島北部の大宜味村では、1日夜、民家の車庫が倒壊し、下敷きになった90歳の男性が死亡しました。
このほか、飛んできた物に当たったり、風にあおられて転倒するなどして、県内では少なくとも26人が重軽傷を負いました。
また、那覇市内でも店舗とみられる建物が倒壊したほか、県内各地で住宅の屋根が飛んだり、窓ガラスが割れたりする被害も数多く報告されています。
また、2日午後4時現在、県内の電力使用戸数の3分の1にあたる約20万3000戸が停電しています。
沖縄本島地方は、暴風のピークを抜けたものとみられますが、台風はこの後、沖縄周辺で停滞する見通しで、航空便の欠航など影響は3日以降も続きます。
沖縄では引き続き暴風や高波、高潮への厳重な警戒が必要です。
――Q.台風接近の長期化で、市民生活や観光客にはどんな影響がありそうですか?
まず、店舗の休業や物流の停滞が長引けば、生鮮食料品など生活必需品の供給が滞るおそれがあります。特に離島では、海の状況が回復して船便が復活するまで何日もかかります。
また、航空便のストップで沖縄に足止めされている観光客の経済的な負担も増えそうです。
そして、20万戸以上の停電が回復するまでには通常でも数日かかりますが、荒れた天気が続けば、復旧作業がさらに遅れるおそれがあります。
市民生活への影響は深刻です。