「ほこみち」千葉市で大規模な実証実験始まる
歩行者が居心地よく滞在でき、にぎわいのある道路空間づくりを目指して3日から千葉県内で大規模な実証実験が始まりました。
国土交通省が進めている「ほこみち(歩行者利便増進道路)」は、車道を減らして歩道を広げるなどしてカフェやベンチを設置し道路に歩行者のにぎわい空間を整備するもので、現在、全国82か所で行われています。
3日、千葉市の国道357号では、今後「ほこみち」として活用するため国土交通省、千葉市、千葉銀行が主催の実証実験が始まりました。
この場所は、2016年に4車線あった道路のうち2車線を地下に移動したため広い空間が生まれ、活用が模索されていました。
今回の実証実験では、道路に敷かれた人工芝にソファやベンチが置かれ子供たちが絵本を読んだり寝転んだりして遊んでいたほかキッチンカーには行列ができ、にぎわいを見せていました。
訪れた親子連れからは「子供が歩き回れる場所があるのはいい」「車を気にせず遊べるのはうれしい」などの声があがっていました。
現場を視察した千葉市の神谷市長は「にぎわいが生まれて人との対話が生まれることで楽しめる空間になってもらいたい」とした上で、実証実験を受けて市民のニーズを探り今後具体的な利用方法を検討するとしています。