「マイナス潮位」海のレジャーは要注意
これから夏にかけて海のレジャーに出掛ける予定の方もいらっしゃると思いますが、「マイナス潮位」の海では普段見られない素晴らしい光景を見ることができますが、同時に、普段起こらないようなケガや事故につながることもあり、注意が必要です。
海面の水位(潮位)は約半日の周期でゆっくりと上下に変化していて、潮位が上がりきった状態が「満潮」、下がりきった状態が「干潮」となります。
潮位表には、潮の満ち引きでこれ以上、水深が浅くならない「最低水面」というものがあり、この最低水面が潮汐表の0cmの位置になります。
しかし、冬から夏にかけて、干潮時の水位がマイナスになる日があり、これを「マイナス潮位」といいます。
大潮の平均的な干潮面よりも更に水位が下がりますので、沖縄では通常海水に覆われているサンゴや砂浜が露出し、美しい光景に出会うことが出来ます。
ただ、マイナス潮位のときは海のレジャーに注意が必要です。潮位の差が大きいので潮が変化する時間帯は海の中が激流となり、海水浴やシュノーケリングの際に流されたり、水深が浅くなりサンゴなどが露出するため、足などを、ケガをしやすくなります。
また、通常なら通過できる浅瀬や暗礁に船が乗り上げ、座礁する危険も考えられます。
美しい海の光景と危険は隣り合わせ。「マイナス潮位」の海では普段起こらないようなケガや事故につながることもあります。
5月から6月にかけては昼間にマイナス潮位になる日がありますので、海のレジャーにお出かけの際は、天気予報と共に潮位表も確認するようにしてください。