線状降水帯などによる集中豪雨の頻度 45年間で2倍以上に 予測は難しい現状…
気象庁は、活発な雨雲が連なる線状降水帯などによって集中豪雨が起きる頻度が、45年間で2倍以上に増えたと発表しました。ただ、線状降水帯の発生を予測することは、今でも難しいのが現状です。
気象庁の気象研究所が1976年から2020年の観測データを集め、3時間に130ミリ以上の大雨を「集中豪雨」として分析したところ、ここ45年間で集中豪雨が起きる頻度が約2.2倍に増え、梅雨の終わりにあたる7月は約3.8倍に増えたということです。気象研究所は、「大半の豪雨は線状降水帯によるもの」だと分析しています。
気象庁は来月から、線状降水帯が発生する可能性を半日ほど前から呼びかけるとしていますが、予報の精度は低く、予報通り発生する確率は4回に1回程度、また、3回に2回程度は、事前に予報することができないと説明しています。