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熱海・土石流 避難生活に支援の動き広がる

2021年7月7日 19:42
熱海・土石流 避難生活に支援の動き広がる

土石流による安否不明者の捜索が続く静岡県熱海市では、避難生活の長期化も予想されるなか、避難生活を送る人々への支援の動きが広がっています。

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雨は被災地にも。手作業で行われる土砂などの撤去。その現場では、にごった水が勢いよく流れる場所でも捜索活動は行われていました。甚大な被害。熱海市で起きた土石流ではこれまでに7人の死亡が確認され、いまだ25人の安否がわかっていません。

1100人態勢で捜索が行われる中、7日、新たに救出された人の情報は出ていません。そして、今回の土石流のおよそ半分を占めていた「盛り土」について、7日朝、静岡県の難波副知事は。

静岡県・難波副知事「黄土色部分はおそらく地山です。黒い部分も残ってますがこれは盛り土だと思います」

住宅街に流れた土砂の色が黒かったことから。

難波副知事「ここから出た土砂(盛り土)が災害を甚大化させたのだろうといえる」

被害を拡大させた「盛り土」。

難波副知事「(盛り土に)排水設備は設置されていないように見えます」

さらに。

難波副知事「異物ですね。プラスチック片が入っていた」

2009年から盛り土を行った神奈川県内の不動産会社に問題があったと指摘しました。2010年に撮影された崩落現場の映像。

撮影者「だんだんになって、少し造ってあるところがあります」

この動画の撮影者は。

撮影者「動画には映り込んでないように見えるけど、現場には産業廃棄物、たとえば電化製品とか、あの谷にうずたかく積まれていた」

「盛り土」の上に積まれていたという産業廃棄物。県は2010年8月、盛り土の中にも産業廃棄物が混じっていたことを確認しています。

さらに、盛り土の量については。

難波副知事「(2007年の)届け出は3万6270立方メートルになっております。(崩落したのは)5.4万立方メートルということなので違っております。元々の盛り土計画、届け出にはない行為が行われていたのではないかと」

こう指摘した上で3万6000立方メートル以上の盛り土の申請があったかについては今後、調べていくとしました。

土石流の発生から5日目。避難生活の長期化も予想されています。

給水しにきた女性「これで2度目。おトイレで使うから」

被災地では断水が続き、現在、ホテルに避難しているのは545人。市内にあるラーメン店では、避難する住民などにラーメンを無料で提供しているのです。

ホテルに避難している男性「生きた心地がしなかった。寝てないもんね、4日間とか、思い出しちゃって」

店主の郷家さんは、宮城県の出身。

麺匠うえ田・郷家光広店主「東日本大震災の時に被災しまして。ボランティアの方々に大変お世話になり、その時に人の温かさに触れたので」

市役所には全国から食べ物や衣服などの支援物資も送られてきています。こうした物資は避難所へ届けられるということです。熱海市では8日朝から雨が降り、昼頃には本降りになる予想で二次災害には厳重な警戒が必要です。