足場悪い中…土石流捜索“最前線”拠点では
熱海市の土石流災害では、発生から5日目となった7日も、25人の方の安否がわかっていません。熱海市で、東京から応援に入っている消防の部隊が拠点としている場所から、岩本乃蒼キャスターが中継。
この場所には、現場から戻ったたくさんの消防車両がずらりと並んでいます。奥にはテントがあり、120人ほどの隊員が寝泊まりしています。
先ほどまで、8日の救助活動について確認するミーティングが行われていました。隊員たちは午前4時頃には起きて簡単な朝食をとり、午前6時頃から救助活動を行っていて、後方支援を行う隊員によりますと、帰ってくるころにはぐったりと疲れた表情が見られるということです。
救助活動について、土石流の現場では今もまだ泥を含んだ水が山から流れ出てきていて、大変足場が悪い中での捜索が続けられています。
──地盤が緩んでいる中で、8日以降の雨も心配ですね。
8日は午前中、まとまった雨が降る予想で、午後も断続的に降る可能性があるということです。
部隊の指揮を執る隊長に話を聞いたところ、雨量が増えると捜索活動の中断もあり得るということですし、まだ土砂が深く、一歩足を踏み外すと命が危ないという場所もあるということで、より慎重な捜索が求められます。
隊長は、「見つかっていない人を早く家族のもとに帰してあげたい」と力強く話していました。