土石流“ほぼ盛り土”県は情報提供求める
静岡県熱海市で発生した土石流について、流れ出た量は、推定で、およそ5万5500立方メートルで、そのほとんどが山の斜面に人工的に積まれた盛り土だったと判明しました。一方、静岡県の難波副知事からはあるお願いが─。
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静岡県熱海市で発生した土石流について、8日、新たな情報がありました。
静岡県・難波副知事
「(これまで)最大10万立方メートルくらい落ちたのではないかと推定していましたが、結果として上からは5万5500立方メートル落ちたということになります」
土石流の量は、推定で、およそ5万5500立方メートルで、そのほとんどが山の斜面に人工的に積まれた盛り土だったと判明しました。このうち住宅街まで流れたものは、およそ4万8000立方メートルで、砂防ダムがおよそ7500立方メートルを受け止めていたということです。
当時、盛り土をした神奈川県内の不動産業者は、これまで「盛り土に産業廃棄物が入っていた」など、たびたび行政の指導を受けていました。この不動産業者の元幹部は、取材に対し「大変なことになって申し訳ないと思っている。亡くなった人にはご冥福をお祈りしたいです」と話しています。
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一方、副知事からはあるお願いが─。
静岡県・難波副知事
「1990年~2020年1月くらいまでに、どんなことがあったのか、ぜひとも情報提供をお願いしたいと思います」
県は、土石流の最上部となった場所の盛り土に関する写真・映像や情報の提供を求めています。
7月8日放送『news zero』より。