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新幹線の「硬すぎ!」アイスが自宅で

2021年7月16日 21:12
新幹線の「硬すぎ!」アイスが自宅で

新幹線の車内で販売しているなぜか硬いあのアイス。オンラインで購入できるようになり、自宅で食べられるようになります。

■“硬いアイス”が自宅でも

「シンカンセンスゴイカタイアイス」として知られている、新幹線車内で販売されているアイスクリーム。今月19日からオンラインでも販売されることになりました。

これまでも車内ではバニラ味と抹茶味が販売されていましたが、さらにいちごとベルギーチョコも加わり、4種類のフレーバーで販売を予定しています。

オンラインでの販売に至った経緯は…。

――ジェイアール東海パッセンジャーズの大倉担当部長「新型コロナウイルスの影響で新幹線を利用されるお客様が減ってしまい、それと同じように車内で販売しているグッズやお弁当の売り上げも落ちてしまっている」「オンラインで購入して頂き、ご自宅でも“カチカチ”のアイスクリームを楽しんでほしい」

■“異常な硬さ”で人気

通常のスプーンではさすことさえできない程の硬さで知られる「シンカンセンスゴイカタイアイス」。10年程前からSNSなどで「硬すぎ!」などの声が相次ぎ、話題になっています。なぜそんなに硬いのでしょうか?

大倉さんによると“意図して”硬くしているわけではないと話します。乳脂肪分が非常に多いためより硬い食感になるということと新幹線車内は冷凍する設備がなく、ドライアイスで冷やしているためだといいます。

車内販売などを担当する女性は「初めて購入されるお客様は硬さに驚かれることが多い」と話します。その異常な硬さで話題になり、一躍、車内の「人気商品」となりました。

■“硬さ”を解消、○○製スプーン

しかし、相次ぐ「硬くてアイスが食べられない」の声。そこで去年12月登場したのが、硬いアイスを少しでも食べやすくするために「N700Sアルミアイスクリームスプーン」です。

アルミ製のスプーンのため、手の体温が熱電導で伝わり、硬いアイスにスプーンが通りやすくなります。去年12月に青色のスプーンを発売。直後から大好評で数日で売り切れたといいます。

その後も大きな反響があり、今年4月には新色の赤とオレンジの販売を開始。いずれも大人気で、新幹線を利用した客がお土産としてこのスプーンだけを買うケースも多いといいます。

そして今回、オンラインでアイスの販売を開始すると同時に新しく黒のスプーンも追加されました。いずれも東海道新幹線の車両「N700S」のイラストがプリントされ、鉄道ファンにも大人気です。

長引く新型コロナウイルスの影響で遠出の旅行ができず、新幹線の利用も中々しづらい状況。この夏、「シンカンセンスゴイカタイアイス」を自宅で体験してみてはいかがでしょうか。