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危険な暑さ乗り切る…エアコン使う“コツ”

2021年7月19日 19:43
危険な暑さ乗り切る…エアコン使う“コツ”

19日は東京都に初めて、熱中症警戒アラートが出されました。コロナ禍により自宅で過ごす時間が増える中、危険な暑さを乗り切るためにエアコンを上手に使うコツを説明します。

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新型コロナウイルスの感染者ですが、18日、東京では新たに1008人の感染が確認されました。11日と比べて400人近く増加していて、5日連続で1000人を超えました。

■熱中症警戒アラート発表…注意することは

コロナへの警戒と同時に今は暑さへの警戒も必要です。

19日の東京都心は、猛暑日一歩手前の厳しい暑さとなりました。この暑さで、熱中症による搬送も相次いでいます。東京消防庁管内では、18日に51人、19日は午後1時の時点で32人が熱中症の疑いで搬送されました(速報値)。

19日は全国21都府県に、熱中症警戒アラートが発表されています。今年初めてアラートが出された東京は、午前11時の時点で暑さ指数が32.9でした。暑さ指数は、気温だけでなく湿度などを含めた指標で、31以上だと危険です。

アラートが発表されたら、以下の4つのことが重要です。

1.外出はできるだけ控えエアコンを使い涼しく過ごすこと

2.のどが渇く前にこまめに水分をとること

3.家族や身の回りの人同士で熱中症に気をつけるよう声をかけあうこと

4.屋外や空調のない屋内での運動は原則中止や延期すること

■エアコン“切る”“つけたまま”お得なのは

この中でもエアコンに着目し、上手にエアコンを使うコツをダイキン工業に伺いました。

この時期は、家に帰ってきた時、部屋に入った途端、熱気がむっとします。すぐエアコンをつけたくなるところ、つける前にまず換気をすることが大切です。窓を開けて部屋にこもった熱い空気を外に出してからの方が、より効率的に部屋を冷やすことができます。

さらに今は、コロナ対策のために定期的な換気も大事です。目安は30分ごとに5分です。エアコンつけながら換気すると、電気代がもったいないと思う人もいるかもしれません。では、窓を開ける時、エアコンは切るか、つけたままか、どちらの方がより節電になるかというと、つけたままの方が節電になります。

どうしてつけたままの方がいいのでしょうか。エアコンは電源を入れた直後が、最も多く電力を消費するからです。この点はダイキンも調査していて、30分ごとに5分の換気時にエアコンをつけたり消したりするよりも、つけっぱなしの方が、1日45円程お得だという結果になったそうです。1か月で単純計算すると1300円以上になります。

■エアコン“つける”か“消す”か…目安は「30分」

近所に30分だけ買い物に行く場合は、エアコンは切った方がいいか、つけたままがいいでしょうか。これも、つけたままがお得になります。実は30分というのが、つけるか・消すかの目安だということです。不在時間が30分以内なら切らない、1時間くらいになりそうだなという時は、切るのがおすすめとなります。

暑い家に帰ってきて、風量を最大限に強くして、しばらくたってなんか寒くなってきたからと、風を弱くしたりエアコンを切るのは、かなり電力を消費します。逆に電気代が心配だから、最初から弱風で運転させるのも、節約にはならないということです。弱風だと、設定温度に達するまでに時間がかかるからです。電気代を節約するという観点では、風量は自動運転機能がおすすめだということです。

最近のエアコンは「賢く」なっています。自動にしておくことで、部屋を一気に冷やして、温度を維持するまで効率的にやってくれるとのことです。さらに、空間の温度を維持する時に使う電力は少ないそうです。おまかせしていた方がお得ということです。

■夜間も熱中症の危険性…ポイントは「湿度」

寝る時についてですが、暑くて寝苦しい夜は、熱中症になる危険性も高いです。節電とは関係なく、夜間も、もったいないからと消さないで、つけっぱなしにするのがおすすめということです。

夜間のつけっぱなしにも、コツがあります。設定温度は28度以上で、除湿運転で湿度設定を50~60%にするということで、ポイントは、湿度を下げることです。体温を冷やしすぎずに体感温度だけが下がり、入眠直後の汗をしっかり乾かすことができ、眠りやすい環境になります。

やはり、つけっぱなしにしたくないという人は、好みの温度で、切タイマーを3時間にするのがおすすめです。3時間に設定すると、入眠直後の深い睡眠が、温度の変化に阻害されないということです。

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熱中症は、少し意識を変えるだけで防ぐことができます。夜中、トイレに起きるのが嫌だなと思っても、寝る前に水分補給をすることが大切です。人と距離がとれるなら、マスクを外すのもおすすめです。正しい知識を身につけて、厳しい暑さを乗り切りましょう。

(2021年7月19日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)