コロナ治療薬「抗体カクテル療法」を承認
新型コロナウイルスの治療薬として、中外製薬の「抗体カクテル療法」の国内での製造販売が承認されました。国内で初めての軽症者向けの治療薬になります。
特例承認されたのは、アメリカの製薬会社リジェネロンが開発し、中外製薬が申請していた「カシリビマブ」と「イムデビマブ」の2種類の薬を同時に点滴で投与する「抗体カクテル療法」です。
投与の対象は、基礎疾患や65歳以上などの重症化因子があり、入院中の、軽症者や「中程度」の中でも症状の軽い患者です。添付文書によると、臨床試験では、投与していない人と比較して、入院または死亡のリスクをおよそ7割低下させる結果が得られたということです。
国内で新型コロナ治療薬の承認は、4例目ですが、軽症者向けは初めてで、20日から、必要な医療機関に向け発送されるということです。この薬はトランプ前大統領が感染した際に投与されたことが知られています。