「飛鳥2」火災報告書 溶接の熱で発火か
去年6月、横浜港に停泊していた大型旅客船「飛鳥2」で起きた火事について、国の運輸安全委員会は溶接作業の熱によって隣接する部屋の段ボールなどが発火した可能性が高いなどとする報告書を公表しました。
この火事は去年6月、横浜港の大さん橋に停泊していた大型旅客船「飛鳥2」の資材置き場から出火したもので、新型コロナウイルスの影響で運航を停止していたため乗客はおらず、ケガ人はいませんでした。
当時、資材置き場に隣接する換気スペースでは腐食した床板を修繕する溶接作業が行われていましたが、運輸安全委員会の報告書では作業の熱が、壁面から資材置き場の段ボールなどに伝わり、発火した可能性が高いとしています。
また、マニュアルに定められた安全措置が未確認だったことなどから、再発防止策としてマニュアルの順守や乗組員への再教育などを求めています。