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土石流1か月 生活再建急がれ…仮設は困難

2021年8月3日 18:18
土石流1か月 生活再建急がれ…仮設は困難

静岡県熱海市で大規模な土石流が発生して、8月3日で1か月となりました。依然として5人が行方不明となっている一方、住民の生活再建が急がれています。

静岡県熱海市伊豆山地区の被災現場では、3日も午後5時ごろまで警察と消防およそ500人態勢で捜索活動が行われていました。今回の土石流で亡くなった人は22人、依然として5人が行方不明となっています。

3日、土石流が発生したとみられる午前10時28分に、熱海市の斉藤市長らが住民とともに犠牲者の冥福を祈り黙とうを捧げました。

今回の土石流では131棟が被害にあい、3日正午時点で291人が熱海市内の2つのホテルに分かれて避難生活を送っています。熱海市は急峻(きゅうしゅん)な地形で仮設住宅を建てることが困難なため、県は、仮の住まいとして公営や民間の賃貸住宅を176戸確保して、先日、入居の受け付けが始まりました。

また、土石流の原因になったとみられる最上部の盛り土について、被災者らの一部は、行政の説明が不十分であり、今回の被害は「人災」だと訴えています。被災者らの一部は責任の所在などを求め、今後、損害賠償請求も考えているということです。