厚労省専門家会議“重症者数も急速に増加”
新型コロナウイルスの感染状況などを分析する厚生労働省の専門家会議は、全国の新規感染者数の急速な増加が続いていて、これまで低くおさえられていた重症者数は増加していると指摘しました。
国立感染症研究所・脇田隆字所長
「感染者数が非常に速いスピードで増大している。ある程度おさえられていた重症者数も急速に増えている。今後、死亡者数も増加に転じる可能性があると指摘されている」
会議で示された国立感染症研究所の資料では、感染力が高い「デルタ株」が占める割合について、今月はじめ時点で、関東では90%などと推定しています。また、京都大学の西浦教授らの試算では、東京都では今月中旬には、1日の感染者数が1万人に達すると予測しています。
一方、重症患者など以外は自宅療養を基本とする政府の方針について、専門家は、自宅への往診の強化や宿泊療養施設への医療の投入など、早急な体制整備が必要だと指摘しました。