日本付近には、東西に長く、前線が停滞するでしょう。１３日にかけて、九州から東北の広い範囲で大雨のところがありそうです。１４日以降も雨量がさらに増えるおそれがあります。各地の雨は１８日頃まで続くとみられます。

●長く続く大雨に警戒

日本付近には東西に長く、前線が停滞するでしょう。前線に向かって湿った空気が流れ込むため、大気の状態は非常に不安定です。１２日は、九州で１時間に５０ミリ以上の非常に激しい雨のところがあるでしょう。また、四国や本州各地でも１時間に３０ミリ以上の激しい雨のところがありそうです。

１２日午前６時３０分現在、鹿児島県、熊本県、長崎県、佐賀県には、土砂災害警戒情報の発表されている市町村があります。これまでの大雨で地盤が緩んでいる地域があります。今後も雨が降り続くため、土砂災害には厳重な警戒が必要です。

前線は、１３日以降も日本付近に停滞するため、お盆休みも激しい雨の降りやすい気象条件が続くでしょう。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。交通機関への影響も心配されます。すでに九州では大雨となっていますが、四国・本州では、お盆休みに入ってからの方が、雨量が多くなる地域がありそうです。活発な積乱雲が同じような場所で発生すると、記録的な大雨となるおそれがあります。災害への備えを万全にして、今後の気象情報・避難情報を確認するようにしてください。

●関東甲信の予想雨量

関東甲信では、特に甲信で雨量が多くなるでしょう。甲信の多いところでは１３日朝までの２４時間に１００ミリ、その後１４日朝までの２４時間に２００から３００ミリの大雨が心配されます。関東では、１３日朝までの２４時間に７０ミリ、その後１４日朝までに５０～１００ミリの雨が予想されます（北部の多いところ）。

●広範囲で雨に（１２日の天気）

西日本から東海、北陸の所々で、朝から雨になっています。関東甲信でも早ければ昼過ぎには雨となるでしょう。東北の太平洋側もぐずついた天気となりそうです。北海道や沖縄は晴れる見込みです。

●湿気の多い暑さに（１２日の気温）

くもりや雨の地域が多く、猛暑になるところはない見込みです。最高気温は、西日本から関東にかけて３０℃前後の見込みです。厳しい暑さではないものの、湿気が多いため、少し蒸し暑く感じそうです。東北太平洋側や北海道では２５℃前後のところが多いでしょう。

【予想最高気温・前日差】
札幌　　２４℃（＋１）
仙台　　２５℃（±０）
東京　　３１℃（－２）
名古屋　３０℃（－３）
大阪　　２９℃（－４）
福岡　　２９℃（＋３）