【天気】大雨続く土砂災害の危険高まる
引き続き、前線の活動が活発です。すでに、九州では記録的な大雨になっていて、土砂災害の危険度が非常に高くなっています。14日にかけても、広範囲で大雨のおそれがあり、土砂災害や河川の増水などに厳重な警戒が必要です。
●九州で記録的な大雨
活発化している前線の影響で、九州では記録的な大雨となっています。13日午前6時までの48時間の雨量は、雲仙岳(長崎)で690.5ミリ、島原(長崎)で530.0ミリ、天草市本渡(熊本)で486.5ミリに達しています。いずれも観測史上1位の大雨で、平年の8月の雨量の2倍を超えています。九州北部では、長崎県や熊本県を中心に、土砂災害の危険性が非常に高まっています。
13日午前7時現在、長崎県、熊本県、佐賀県、福岡県、大分県、鹿児島県、石川県、富山県、新潟県に「土砂災害警戒情報」の発表されている市町村があります。これまでの大雨で地盤が緩んでおり、今後も雨が降り続くため、崖崩れ、地すべり、土石流など土砂災害には厳重な警戒が必要です。
●非常に激しい雨に警戒
今後も日本付近には前線が停滞するでしょう。前線に向かって湿った空気が流れ込むため、大気の状態は非常に不安定です。13日は、九州、中国・四国、近畿、東海、北陸、甲信、北関東、東北南部で、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨のところがあるでしょう。土砂災害だけではなく、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。交通機関への影響も心配されます。
活発な積乱雲が同じような場所で発生すると、記録的な大雨となり、重大な災害が発生するおそれがあります。災害への備えを万全にして、今後の気象情報・避難情報を確認するようにしてください。
●関東甲信の予想雨量
関東甲信では、特に長野県南部で雨量が多くなるでしょう。長野県の多いところでは14日朝までの24時間に250ミリ、その後15日朝までの24時間に200から300ミリの大雨が心配されます。関東では、14日朝までの24時間に北部で120ミリ、南部で80ミリの見込みです。その後15日朝までに50~100ミリの雨が予想されます。
●13日の天気「広範囲で雨に」
西日本から東北南部にかけて、雨の降り続くところが多く、雨脚が強まるところもありそうです。北海道や沖縄はおおむね晴れそうです。
●13日の気温「ジメジメ・ムシムシ」
くもりや雨の地域が多く、各地で真夏日からは解放されそうです。最高気温は、西日本から関東にかけて27℃から28℃位のところが多いでしょう。湿気が多く、ジメジメ・ムシムシしそうです。北海道や東北では、平年より涼しいところが多い見込みです。
【予想最高気温・平年差】
札幌 24℃(-3)
仙台 23℃(-5)
東京 28℃(-4)
名古屋 27℃(-6)
大阪 28℃(-6)
福岡 28℃(-5)
●週間予報
前線の影響で、18日頃までは、九州から東北の広い範囲で、雨の降りやすい状況が続きそうです。