コロナ 死亡者数の増加傾向“見え始め”
新型コロナウイルスの感染状況について、厚生労働省の専門家会議は、死亡者数の増加傾向が見え始めていると危機感を示しました。
国立感染症研究所・脇田隆字所長「重症者数も過去最大規模となっていて、死亡者数の増加傾向も見え始めてきた。今後さらに死亡者が増加することも懸念している状況です」
専門家は、人流について、減少傾向が見られるものの、繁華街では、40歳から64歳の中年層の人流が多いと指摘し、人流を減らすことを求めました。
また、会議では、京都大学の西浦博教授らによる東京都の重症者の推計が示されました。
一人の人が何人に感染させるかを示す実効再生産数を30パーセント減らしても、今月下旬には、重症者は、確保された重症者用の病床の数を上回り、おおむね10月上旬まで、病床が埋まって足りない状態が続くと推計しています。
こうした中、新型コロナワクチンを少なくとも1回接種した人は
17日までにおよそ6400万人となり、全人口の5割を超えたことが分かりました。政府がホームページで発表したものです。
2回目の接種も終えた人は、4935万人あまりで接種率は38.8パーセントとなっています。