専門家会議 西浦氏らの“重症者推計”示す
新型コロナウイルスの感染状況について厚生労働省の専門家会議は、死亡者数の増加傾向が見え始めていると危機感を示しました。
国立感染症研究所・脇田隆字所長「重症者数も過去最大規模となり、死亡者数の増加傾向も見え始めている。今後、さらに死亡者が増加することが懸念される」
専門家は人流について、減少傾向がみられるものの、繁華街では、40歳から64歳の中年層の人流が多いと指摘し、人流を減らすことを求めました。
また、会議では、京都大学の西浦博教授らによる東京都の重症者の推計が示されました。
一人の人が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」を30パーセント減らしても、今月下旬には重症者は、確保された重症者用の病床の数を上回り、おおむね10月上旬まで、病床が埋まって足りない状態が続くと推計しています。
西浦教授は「臨時医療施設等で、重症患者の収容力を一時的に高くすることも求められるが、新規感染者数を抜本的に減らす政策が求められる」とコメントしています。