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2021年8月20日 20:00

コロナ・デルタ株 医師のイラストが話題

コロナ・デルタ株 医師のイラストが話題

新型コロナウイルスのデルタ株への正しい理解を広めようと、長野県の医師がイラストを交え、手書きで作成した説明書が「分かりやすい」とSNSで話題になっています。

■デルタ株現役医師が作った説明書

「新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書デルタ株編」は、長野県茅野市にある諏訪中央病院総合診療科の医師、玉井道裕さんが作成しました。説明書では冒頭に「状況は刻一刻と変わる」としたうえで、猛威をふるうデルタ株がどのようなウイルスで、どういった感染対策が必要なのかなど、25ページにわたって解説しています。

■手書きイラストで分かりやすさを追求

特徴的なのが、どこか憎めないキャラクターが登場する手書きのイラスト。例えば、「デルタはどうして感染しやすいの?」との項目では、体内にあるウイルス量をイラストにすることで、一目見て感染力の強さが分かるように工夫されています。

■「あみだくじ」で感染時の症状をイメージ

また、「感染するということは…」との項目では、感染者から得られた科学的データの分析結果をもとに、感染してからどのような症状になるのかを「あみだくじ」をイメージ図にして説明しています。「年齢と重症化リスク、ワクチンであみだくじが違う」とし、誰もが重症化する可能性があることを視覚的に示しました。

■コロナ診療の合間に自らイラストも

作成した玉井医師が勤務する諏訪中央病院に取材しました。玉井医師は分かりやすくしようという思いからイラストを入れて作るようになり、コロナ診療などで忙しい合間をぬって、自ら描いているということです。

■変えなければいけないのは“心構え”

説明書の最後に、玉井医師は次のように呼びかけます。

「ウイルスは日に日に進化しています。では私たちはどうでしょうか?感染しない方法はみんな知っています。あとはどれだけしっかり行えるかです。これまでの感染対策を変える必要はありません。変えなければいけないのは1人1人の感染に対する心構えです」

■SNS「めちゃめちゃ分かりやすい」相次ぐ声

8月10日に諏訪中央病院のHPで公開されると、SNSでたちまち話題となりました。「めちゃくちゃ分かりやすいから、マジで全国民に見てほしい」「コロナの知識整理に最適だ」「手書きの絵がはまる。なんか可愛い」など称賛の声が相次いでいます。

■感染症専門医・忽那教授「より多くの人に伝わる」

説明書にはコロナの最新データを分析し、積極的に情報発信を続ける感染症専門医で大阪大学の忽那賢志教授のデータもイラスト化されていました。忽那教授に聞いてみました。

忽那賢志教授(大阪大学)「私のように文字で書いているのとは別の方法で情報を伝えることで、コロナの感染対策の大事なポイントがより多くの人に伝わると思いますので素晴らしい活動だと思います」「デルタ株はこれまでのとは別物というくらい強い感染力を持っています。取るべき基本的な感染対策は変わりませんが、これまで以上に徹底する必要があります。また、ワクチンが有効であることは変わりませんので、機会があればぜひワクチン接種をご検討ください」

写真:「新型コロウイルス感染をのりこえるための説明書デルタ株編」作成:玉井道裕医師