×

【解説】台風10号の影響広がる…知っておきたい“運転見合わせ基準”

2024年8月29日 1:39
【解説】台風10号の影響広がる…知っておきたい“運転見合わせ基準”

非常に強い勢力の台風10号の接近で、交通などに影響が出ています。九州新幹線は28日夜から一部区間で運転を見合わせていて、29日も終日運転を見合わせるということです。空の便も含め、最新の交通情報についてお伝えします。

■新幹線は広い範囲で計画運休や運転見合わせ

小栗泉・日本テレビ解説委員長
「九州新幹線は28日夜から熊本駅と鹿児島中央駅の間で運転を見合わせていて、29日も始発から終日運転を見合わせるということです。また、博多駅と熊本駅の間も午前8時ごろから終日運転を見合わせるとなっています」

藤井貴彦キャスター
「台風が上陸する恐れのある九州はすでにかなりの影響が出ていますね」

小栗解説委員長
「そうですね、まだ台風から遠いエリアでも影響が出ています。山陽新幹線では28日夕方、計画運休が発表され、29日午後9時から30日午前中にかけて、博多から広島駅の間で運転を取りやめるとしています。31日も運転取りやめの可能性があるということです。28日夜も一部区間で運転見合わせがあった東海道新幹線も、30日から9月1日にかけて、全線・もしくは一部区間で計画運休などを行う可能性があります」

■空の便も欠航相次ぐ

小栗解説委員長
「次に空の便です。九州の空港に発着する便を中心に欠航が相次いでいまして、日本航空は29日、265便が欠航。全日空は29日、173便の欠航が決まっています」

藤井キャスター
「まずは身の安全のために計画の変更をお願いしたいところですが、仕事にも影響が出る人が多そうですね」

加藤清史郎さん(俳優・『news zero』水曜パートナー)
「そうですね。僕は基本、都内を中心にお仕事をさせていただいているので、遠くへの移動予定はないのですが、計画運休だったり運転の見合わせというのは事前に知れば予定を変更することができますし、何よりも命を守るための対応なので必要だと感じています。そういうとき、僕の場合はですけれども、思いがけずにできた時間をどう安全に過ごすのかというのをポジティブに考えるようにしています」

■知っておきたい“運転見合わせの基準”

藤井キャスター
「計画運休というのは、外に出て身を危険にさらすことがないようにという対策ですから、仕方ない部分もありますよね」

小栗解説委員長
「そうですよね。そこで私たちも知っておきたいのが“運転見合わせの基準”です。例えば、東海道新幹線の場合、JR東海によると、風速30メートル以上の風が吹いた場合や、1時間で60ミリ以上の雨が降った場合。さらに少し細かいですが、1時間に40ミリ以上の場合でも24時間あたりの雨の量が基準を超えた場合などは運転を見合わせるなどとしています。実際、27日や28日夜もこの基準に達したため、運転を見合わせたということです」

「ほかにも、JR東日本では雨が一定の基準値を超えた場合、運転規制などをしているといい、実際、先週、東京・港区付近で1時間に約100ミリの記録的な雨が降り、山手線が一時運転を見合わせました。さらに、新幹線は風速30メートル以上、在来線は風速25メートル以上で運転を見合わせるといいます」

藤井キャスター
「台風の進路次第では、さらに広い範囲で影響が出る可能性があります。予定の変更も避難のひとつです。今一度、ご自身の予定を見直して、安全第一で行動しましょう」

(8月28日放送『news zero』より)