児童虐待の相談件数20万5千件 過去最多
昨年度の児童虐待に関する相談件数は、過去最多の20万5000件あまりとなり、最も多かったのは、心理的虐待でした。
厚生労働省によりますと、昨年度、児童相談所に寄せられた虐待相談件数は、前年度よりおよそ1万1200件増加し、過去最多の20万5029件となりました。
虐待内容は、無視や拒否的な態度をとるなど子どもの心を傷つける「心理的虐待」が全体のおよそ6割で次いで、「身体的虐待」が2割あまりでした。また、虐待相談の通報は、警察などからが、最も多く半数を占めています。
一方、近年、増加傾向だった学校や保育所からの通報は、新型コロナウイルスの影響で学校が休校になるなどしたため、やや減少しました。厚労省は、「学校の休校で子どもの安全を守る機会が減った。子ども食堂など民間の団体を活用して子どもの見守りをしていく」としています。