都 コロナ病床使用率「4割未満」の病院も
新型コロナの感染急拡大で、医療体制がひっ迫する中、東京都内で、コロナ患者を受け入れている172の医療機関のうち、病床の使用率が4割未満の病院が27あることが分かりました。
日本テレビが入手した新型コロナ患者を受け入れている都内172の病院の病床使用率のリスト。病院が申告した、すぐに受け入れ可能な「即応病床数」に対して、先月31日時点での病床使用率は、病院によって0%から900%と大きな差があります。100%を超えている病院が50施設ある一方で、40%未満の病院が27あり、0%も7病院ありました。
病床使用率が低い病院は、「施設が古く設備が不十分なため、本当に緊急でなければ受け入れられない」「軽症は受け入れるが、中等症以上は人も必要になるので難しい」などと説明しています。
第5波で入院患者と重症者が過去最多となる中、都の確保病床の使用率は、およそ7割で頭打ちとなっていて、病院が受け入れ可能と申告した数と実態が乖離(かいり)し、フル稼働できていない状態です。
病院が申告した「確保病床」には、国から補助金も支払われていて、都と厚労省は、申告に見合った受け入れを求めていますが、関係者は、こうした「幽霊病床」について、「実態は把握しているが、協力してもらっている以上、ダメとは言えない」として、確保病床の申告数の見直しには慎重な姿勢を示しています。