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2021年9月7日 20:15

季節の変わり目注意 寒暖差アレルギーとは

季節の変わり目注意 寒暖差アレルギーとは
(c)NNN

9月に入って急に肌寒くなって「くしゃみや鼻水が止まらない」とか、「風邪でもないのに体調が悪いな」という方いるかもしれません。その症状、もしかするといわゆる『寒暖差アレルギー』かもしれません。その原因から今からできる予防法まで詳しくお伝えします。

◇◇◇

■東京では激しい寒暖差

東京では8月26日に今年2度目の猛暑日となり、残暑が厳しいと感じますが、9月に入ると急に気温が下がり、8月31日の最高気温(32.4℃)と9月1日の最低気温(18.3℃)の差は実に14.1℃もありました。

その後は、夏場、平均気温が平年より5℃以上低い日が続いた時に出される「低温注意報」が発表されましたが、7日からはまた気温が上昇し、30℃超えの日が戻ってきそうです。

この激しい寒暖差に7日、街の声を聞いてみると…。

会社員40代「きょうはけっこう涼しいなと思います。風邪ひかないようには注意してます」

主婦60代「寒い、もう羽毛の布団出しました」

小学6年生「(1週間前から)いつも長袖を持ち歩くようにしてます」

学生20代「(Q 体調の変化は?)気圧の変化なのかちょっと頭が痛くなったり、寝てる間にエアコンつけちゃって鼻水でたり」

事務職20代「急に暑いところから寒いところとか、寒いところから暑いところとかなると、けっこう体調崩しやすいので鼻水でだしたりのど痛めたり」

学生20代「くしゃみ。今朝もくしゃみしてた。(他の症状は)私は鼻水が出ます。鼻づまりですかね。季節の変わり目の風邪みたいな」

学生20代「あんまり意識してなかったけど、よく考えたら寒暖差すごいなと思って」

■「寒暖差アレルギー」とは

この季節の変わり目に「鼻水が止まらない」という方がいたら、いわゆる寒暖差アレルギーかもしれません。

『寒暖差アレルギー』とは何なのか?医学界では、「血管運動性鼻炎」といわれています。主な症状は、気温の寒暖が激しい時に「鼻水」や「くしゃみ」が強く出たり止まらなくなったりします。

花粉症などの「アレルギー性鼻炎」と症状はよく似ていますが、検査をしてもアレルギーの原因やウイルスなどが見つからず、寒暖差アレルギーと診断されることがあります。

原因物質がはっきりしているアレルギー性鼻炎とは違い、寒暖差アレルギーは、「アレルギー」という名前がついていますが、「アレルギー」ではありません。

つまり、「花粉症じゃない人」「アレルギーがない人」も、なってしまう可能性があるということです。

■「寒暖差アレルギー」原因は

では、なぜ『寒暖差アレルギー』になってしまうのか、たなか耳鼻咽喉科の田中伸明院長に伺いました。

実はまだ原因がはっきりしていない部分も多いそうですが、「自律神経の乱れ」が影響しているのではないか、ともいわれています。

通常、鼻やのどの「気道」は冷たい空気が入ってくると「血流」を豊富にして粘膜を増やす働きがあります。これは気道を守るための体の正しい反応です。

ところが、寒暖差で急に冷たい空気が入ってくると、この粘膜を増やすシステムが過度に反応してしまう人がいます。それによって、鼻水が出すぎたり、くしゃみが止まらなくなったりしてしまうことを『寒暖差アレルギー』といいます。

この過度の反応に「自律神経の乱れ」が影響しているのではないかともいわれています。

■「寒暖差アレルギー」症状の見分け方は

症状の見分け方は、一般の人にはなかなか難しいです。『寒暖差アレルギー』は、気温の差が激しい時に続く、「鼻水、くしゃみ」が主な症状です。

「花粉症」などのアレルギー性鼻炎もよく似た症状なのですが、「目のかゆみ」が出る人がいることが特徴的です。逆に寒暖差アレルギーで目のかゆみが出る人はいません。

発熱やせき、息苦しさがあったら「風邪」の可能性があります。鼻水もアレルギーの人はサラサラしていますが、風邪の場合は、最初はサラサラでもドロドロしてくることがあります。

■コロナとの見分け方は?

新型コロナウイルスとはどう見分けたらいいのか?田中院長によりますと、「寒暖差アレルギー」と「新型コロナ」の初期症状を見分けるのは非常に難しいということです。

新型コロナウイルスには様々な症状があって無症状の人もいます。いずれにせよ、寒暖差アレルギーのような症状が数日にわたって続く、つらいようなら「耳鼻咽喉科」を受診してくださいということです。

もし発熱がある場合は、新型コロナウイルスの可能性もありますので、事前に医療機関に連絡をしてから受診してほしいとのことです。

■「寒暖差アレルギー」を防ぐためにできることは

寒暖差アレルギーを防ぐために、私たちにできる対策はあるのでしょうか?防ぐポイントは、「気温の急変を抑え」「鼻の粘膜を守る」ということです。

「マスクをつける」のも対策の一つです。暖かい室内から急に寒い外に出る時に粘膜への刺激を抑えることができます。

次に「ゆっくり入浴」することでも対策ができます。あまり高すぎない温度で、ゆっくりつかると蒸気が粘膜に効果的に働き、守ってくれるということです。

手足など末端が温まるのも良いので、「手元足元を温める」ことも効果的です。特に、急に冷えるのは夜中ですので、寝る前の対策が大事です。少し季節は早いですが「手袋をはめる」「足元に1枚多めにひざ掛けなどをかける」といった対策で、手足を冷やさないようにすることが大事です。手足が冷えると寒暖差アレルギーの症状が悪化するという研究があるそうです。

自律神経の乱れが原因ともいわれていますので、規則正しい生活で、食生活もバランスよく整えておくことも大切です。

 ◇◇◇ 

7日、東京は久々の晴れ間も見え、今週後半はまた30℃超えの予想が出ています。気温も天候も変わりやすい季節になってきました。寒暖差アレルギーでなくても、まだまだコロナも油断できませんので体調には気をつけてお過ごしください。 

(2021年9月7日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)