注文後10分で到着も“時短サービス”続々
コロナ禍で「おうち時間」も長引くいま、スピードを重視した新たなサービスが続々と始まっています。中には10分で商品が到着する、驚きの「時短」サービスも登場しています。
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店内はまるで巨大な倉庫のよう。棚には番号がわりふられ、野菜などの生鮮食品や洗剤などの日用品などおよそ700種類の商品が並べられています。注文が入るやいなや、スタッフが手慣れた様子で次々と商品をピックアップ。その間なんと…
「注文から商品のピックアップ・梱包(こんぽう)まででおよそ1分です」
実はこれ、先月都内にオープンしたばかりの宅配専用スーパー「OniGO」。10分以内に商品を届ける“鬼のようなスピード”が最大のウリです。
「カレーの甘口を頼みます」
実際に注文し、本当に10分で商品が届くのか確かめてみることに。配達員は目的地までの最短ルートを出発前に把握。車ではなく、小回りがきく自転車を使う方が細い道路がある住宅街では、配達時間の短縮につながるといいます。
到着までにかかった時間は…
「注文から届くまでおよそ4分でした」
配達エリアを店舗の半径1.5キロメートル以内にしぼることで、可能となったこの「スピード感」。
OniGO 共同創業者・山本敬明さん「非常に忙しくしている子育て中の世帯や共働きの世帯、買い物に苦労する年配の方もターゲットになるんじゃないかと思います」
「時短」を打ち出すことで、ネットスーパーになじみがない新たな客層もとりこみたいとしています。
そして、コロナ禍で拡大を続ける「配送サービス」も。スーパー「ライフ」の生鮮食品などをAmazonのプライム会員を対象に「最短2時間」で届けるサービスです。中でも人気だという商品が、料理にかける時間を短縮、からあげなどの総菜です。
コロナ禍で急激に宅配ニーズが高まり、当初の予定を上回るスピードで対象エリアを拡大しているということです。
さらに、ストックに便利な驚きの「時短商品」も。作り方はとっても簡単、140ミリリットルの熱湯を注ぎ、箸でほぐしていくと、大きなエビ天が出現。調理にかかる時間はたったの1分。アサヒグループ食品が販売する「海老天とじ丼のもと」です。ご飯にのせた、その味は…
「エビはぷりぷりとした食感で、衣はふわふわとしています」
およそ2年の開発期間を経てたどり着いたというこだわりぶり。
アサヒグループ食品 アマノブランド企画室・島村雅人さん「フリーズドライのこういうものは、保存がききますので、お湯をかけてエビ天をつくるというところも楽しんでいただければ」
まだまだ長引きそうな自粛生活。時短でおいしく楽しく乗り切りましょう。