台風14号+秋雨前線 九州は大雨警戒必要
台風14号は、14日午後3時の解析で勢力をひとつ落とし「強い台風」ではなくなりました。ただ、台風や秋雨前線の影響で九州では大雨となっていて、この後も引き続き警戒が必要です。
台風14号は、14日午後3時現在、東シナ海で南東にゆっくり動いており、中心気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は30メートルと「強い台風」ではなくなりました。
これは、台風が同じ海域で停滞しているため、海をかき混ぜて海水温が下がり、発達するためのエネルギーを得られなくなったものと考えられます。
一方で、この台風や日本付近に停滞する秋雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州を中心に大気の状態が非常に不安定となっています。
14日未明には、九州南部で局地的に雨が強まり、宮崎県では一時、土砂災害の危険が高まったとして、避難指示が発表された地域もありました。特に宮崎空港では、14日午後4時半までの24時間で、345.0ミリと、平年の9月1か月分の雨量の約9割にもなる大雨となっています。
九州ではこの後も局地的に雷を伴って「激しい雨」や「非常に激しい雨」が降る見込みで、鹿児島や宮崎では、15日夕方までに120~150ミリの雨が予想されています。すでにかなりの量の雨が降っており、地盤が緩んでいるところもありますので、引き続き土砂災害に警戒が必要です。