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歴史ある「輪島朝市」復活へ 「だんだん元気になりやる気が」出店者の思いは… 被災から26日目

2024年1月26日 19:54
歴史ある「輪島朝市」復活へ 「だんだん元気になりやる気が」出店者の思いは… 被災から26日目

能登半島地震から26日目です。大規模火災で壊滅的な被害を受けた石川県輪島市の観光名所「輪島朝市」。いま、この歴史ある朝市を復活させようという計画が動き出しています。

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最大震度7を、一部で観測していたことが分かった石川県輪島市。県内で最も多い101人が亡くなっています。

大規模火災で壊滅的な被害を受けた「輪島朝市」。26日、変わり果てた光景を目の当たりにしたのは、その関係者たちです。

朝市関係者
「全部なくなっちゃったね」
「食堂をやってたんです。なんで朝市通りがこうなったのって、そういう思いです」

中には、元日以降、初めて来たという人もいました。

能登ロマン 木嶋里美さん(67)
「目の当たりにすると、リアルすぎて涙も出ません。ショックが大きすぎて。また前みたいに、にぎやかな朝市に戻ってほしい」

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「日本三大朝市」の1つとされる「輪島朝市」。にぎわう観光名所でした。その歴史は、約1200年。新鮮な海の幸などがずらりと並び、威勢のいい“輪島弁”が飛び交っていました。いまは、その声は聞くことができません。

輪島朝市で出店 遠島商店・遠島孝子さん(62)
「すごい状況ですね。こんなにひどくなるものかと」
「(店は)このあたりですね、ちょうどここです」

――何を売られていた?

遠島商店 遠島孝子さん
「海産物で、アワビ・海藻とか売ってました」

輪島朝市で約35年、“海の幸”を届けていました。

遠島商店 遠島孝子さん
「何もかも燃えるんですね、びっくりです」

商売をする場所も道具も、失いました。すべてを一変させた元日の地震。

ただ、“朝市復活”の動きがいま、進んでいます。

輪島市朝市組合によると、いま出ている一時的な復活案は“出張朝市”。輪島朝市から約90キロ離れた金沢市の金石地区を候補地に、朝市をやるつもりだといいます。金石港で水揚げされた魚で干物を作る案や、港の近くで露店を設置する案などが出ているということです。

遠島商店 遠島孝子さん
「電話とかメールとかいろんなメッセージが全国からきて、だんだん元気になって、また朝市頑張ろうと、やる気満々で早く動きたくて。『おばちゃん必ず朝市復活するので、その時はみなさん、よろしくお願いします。また朝市来てね』と言ってます」

能登ロマン 木嶋里美さん
「朝市復興ってやりたい。そしたら私の商品もそこで、みなさんに買っていただけるよう、また今から作ります」

4月下旬から始まる大型連休での開業を目指して準備を進めていて、最終的には「輪島に戻ってきたい」と話していました。

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再開の動きは、七尾市でも。

みそまんじゅう本舗竹内 竹内大希会長(26日)
「いち早く店を開けることが、通常の生活に戻るということで。(店を)開けとくっていうことが大事なのかなって」

50年以上の歴史を持つ「みそまんじゅう本舗竹内」。元日の地震で工場が一時、稼働できない状態になりました。あの日以来、営業を休止。「廃業」の2文字が、頭によぎったといいます。しかし…

みそまんじゅう本舗竹内 竹内大希会長
「自分の店の商品を食べて、改めてこんなにおいしかったんやって。これ続けなダメだなって思ったんです」

「この味を残したい」。その思いで店の再開を決めました。営業再開は、地震発生から1か月の2月1日。(田鶴浜本店のみ)

みそまんじゅう本舗竹内 竹内大希会長
「能登はいいところですから、いろんなところを見て、その帰りにでも当社に寄ってもらえて『やっぱりみそまんじゅうおいしいな』と、そう思っていただければこれからもやっていく自信にもなります」

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いまも1万人以上が避難している石川県。236人が亡くなり、4万2000を超える住宅が被害を受けています。