“プール熱”急拡大 東京都で初の警報 専門家「アルコールがなかなか効かないので、手洗い、うがいやタオルを別にするなど対策を」
東京都は咽頭結膜熱、通称「プール熱」が急速に流行していることから、統計開始以来、初めてとなる警報を出しました。
「プール熱」は、子どもを中心に例年6月ごろから流行が始まり、夏にピークを迎える感染症で、発熱や喉の痛み、結膜炎などの症状を引き起こします。
非常に感染力が強い病原体の「アデノウイルス」が、患者のせきやくしゃみなどの飛まつや、患者が触れたタオルに接触することなどの経路で拡大するということです。
特別な治療法はありませんが、ほとんどの場合、自然に治るということです。
都は12日午後に感染症対策の会議を開き、「プール熱」が都内で今年8月以降、急拡大していることから、1999年の統計開始以来、初めてとなる警報を出しました。
専門家は、「アルコールがなかなか効かないので、手洗い、うがいやタオルを別にするなど感染対策をお願いしたい」と呼びかけています。