東京都が男性のHPVワクチン接種費用補助を検討
子宮けいがんなどの原因とされるHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染を防ぐためのワクチンについて、東京都は男性の接種費用の補助を検討しているということです。
子宮けいがんなどの予防に使われるHPVワクチンは、小学6年生から高校1年生相当の女性は自己負担なしで全額公費で定期接種を受けることができます。
しかし男性は定期接種の対象外で、希望する人が接種を受ける場合には、全額自己負担となり、都によるとその額は5~6万円だということです。
男性がHPVワクチンを接種することで、性交渉を通じて、男性から女性へのウイルス感染を防ぎ、女性の子宮けいがんの発症を予防するとともに、男性自身の咽頭がんや肛門がんを防ぐ効果があるということです。都内では、中野区がことし8月から、男性がHPVワクチンを接種する際、全額助成を開始していて、都は、そういった区市町村への補助を検討しているということです。
男性向けのHPVワクチンの費用助成が実現すれば、都道府県では初めてだということです。
都の担当者は、「接種する前に十分に情報を収集した上で、接種を検討してほしい」としています。