台風16号あす伊豆諸島接近 避難所開設も
大型で非常に強い台風16号は10月1日、関東や東海にもっとも近づく見通しです。伊豆諸島では警報級の大雨や暴風となる見込みで、小中学校が臨時休校を決めるなど、警戒が強まっています。
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東京からおよそ300キロ離れた八丈島。時間の経過とともに雨風ともに強くなってきています。午前中、住民が自宅の窓に板を固定していました。さらに玄関の扉もロープで固定。
八丈島の住民「今回のは大きいというから心配でね」
八丈島は、10月1日未明から明け方には暴風域に入る見込みで、小中学校は10月1日の臨時休校を決定。また、町役場では6か所に避難所を開設し自主避難を呼びかけています。
大型で非常に強い台風16号。現在、八丈島の南から北東方向に進んでいて、10月1日の明け方から昼過ぎにかけて伊豆諸島にかなり接近する見込みです。
10月1日の夕方ごろには、東海や関東の一部も暴風域に入るおそれがあります。
千葉県でも警戒が続いています。2年前、房総半島を直撃した台風15号。館山市では暴風で家屋の屋根が飛ばされるなど甚大な被害が出ました。海岸沿いの布良地区では特に被害が大きく、いまもブルーシートが張られたままの空き家も…。
住民「15号の時はこの雨戸が飛んだり、向こうの雨戸も飛んだり大変だった。だから少しでも対策しておこうかなと」
今年の春に修理が完了したばかりだという自宅では、窓にテープを貼り台風に備えていました。別の家でも。
住民「おっかないからやるだけやって、全部やっておかないと」
台風が近づく中、神奈川県茅ヶ崎市では、引っ越し作業が進められていました。会社の人事異動などで引っ越しが多いというこの時期。台風シーズンと重なりますが、依頼者の退去日が決まっているため、雨風が強くても引っ越し作業は行われます。
ユーミー引越サービス・樋山京介さん「とにかく安全最優先で雨風をしのぎながら、お客さまの大切なご家財を守るべく、私たち精いっぱいつとめさせてもらっています」
10月1日は人員を増やし、使用する道具などを防水加工したもので対応するということです。ただ、やはり心配も。
樋山京介さん「道路交通網のマヒが一番やはり困ってしまいますね」
伊豆諸島は30日夜から10月1日にかけて非常に激しい雨になる見込みで、関東では10月1日の午前6時頃から大雨に警戒が必要です。また伊豆諸島では、建物の一部が飛ぶような猛烈な風になる可能性があり、屋内では窓から離れるなど厳重に警戒が必要です。