ドコモ通信障害“シェアサイクル”にも影響
14日夕方に発生したNTTドコモの通信障害は、15日午後6時すぎ時点も、一部でつながりにくい状態が続いています。通信障害が出た利用者はおよそ200万人にのぼっていて、15日、NTTドコモは記者会見を開き、謝罪しました。
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午後2時、NTTドコモの緊急会見─。
NTTドコモ 田村穂積副社長
「多くの方々にご迷惑、ご心配をおかけしていることを、おわび申し上げます」
副社長らが、14日夕方から続いている全国規模の通信障害について、謝罪しました。
14日午後8時すぎ、記者がドコモの携帯を確認すると─。
記者
「まだドコモの携帯、圏外となっています。4Gになりました。ネット回線は4Gと出ていますが、電話回線の電波は1本も立っていない状況です」
ドコモによりますと、14日夕方5時ごろから、音声や通信がつながりにくい通信障害が全国で起きました。
ドコモユーザー
「いま、全然接続できなくて、写真とかも全く送れないような状態」
ドコモユーザー
「(携帯が)使えなくなると、生活に非常に不便」
15日未明までに、およそ200万人の利用者の携帯がつながりにくくなったということです。通信障害の原因についてドコモは「ネットワークの工事に失敗し、元に戻す際に、機器にたまっていた位置情報が一斉に流れ、通信が集中したため」と説明しています。
4Gと5Gの回線については、15日午前5時ごろに完全に回復したとしています。しかし、「ガラケー」と呼ばれる携帯電話で使われている3Gは、依然として一部でつながりにくい状態が続いています。3G携帯を持つ70代の女性は─。
3G携帯を持つ70代
「きょうは一緒に来た友達と待ち合わせの連絡が通じなくて、公衆電話に走っていった。通じないということがこんなに不便だなと思った」
この女性は、その後、3Gの携帯が使えるようになったということです。
また、4G契約の携帯でも「3G」と表示され、つながりにくくなるケースもあります。再起動を行うことで、改善することがあるということです。
ドコモの回線を使った各地のシェアサイクルも、一部で利用しづらい状況になりました。広島市とドコモが運営するサービスでは、15日午後3時時点で、1割程度の自転車が使用できなかったということです。
NTTドコモは、3Gついて「明確な回復の予定時間を示すことはできない」として復旧の見通しが立っていないと説明しています。