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“時短”解除で待ち望んだ通常営業 不安も

2021年10月25日 20:48
“時短”解除で待ち望んだ通常営業 不安も

新型コロナウイルスの感染者の減少傾向を受け、首都圏や大阪府で飲食店に出されていた「時短要請」などが25日、解除されました。待ち望んだ通常営業に喜びの声が聞かれた一方で、コロナで変わってしまった日常に、不安を訴える店も出ています。

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長かった「時短」と「酒」の自粛。

客「最高ですね。待ちに待った1杯でした」

深夜の乾杯も久しぶり。元に戻り始めた日常。

タクシー運転手「正直うれしいという一言です」

一蘭広報・佐々木千沙子さん「私どもとしましても、シメのラーメンを喜んで楽しんでいただける方が増えるというのはうれしいです」

喜びの声が聞こえる一方で、「お客さまが戻ってきてくれるかどうか、それがほんとに不安ですね」と、手放しで喜べない店も。

2年ぶりに開催された東京ディズニーランドのハロウィーンプログラム。

来園者「元通りの感じが戻ってくるって考えたらうれしい」

1日1万人としていた入園者数も、25日から段階的に緩和。来月1日からは営業時間も延長されます。大きく日常に近づいた25日。

「渋谷ほんと人通り戻ってきてるなって(感じる)。7~8割くらい戻ってきてるようなイメージがあります」

飲食店も待ち望んでいました。

たいこ茶屋・嵯峨完店主「通常の営業形態に戻れるわけですから、うれしくてしようがないですね。我慢に我慢に我慢に我慢を重ねてね、やってきたわけですから」

およそ11か月ぶりに、飲食店への時短要請が全面解除となった東京。都の認証を受けている店では、酒類の提供時間についても制限はありません。

長かった時短要請、最終日を迎えた24日午後9時、要請通り、午後9時にシャッターをおろした渋谷の居酒屋。3時間後、日をまたぎ、要請が解除された瞬間、再びオープンさせました。

本来、24時間営業。深夜営業するのは、およそ1年半ぶりだといいます。久しぶりに出勤したという店員。

店員「いやー1年半ぶりだからね。うまく焼けるか焼けないかわからないな」

客「うま!」

ブランクはなかったようです。制限は解除されましたが、客は、1テーブル4人までとするよう協力を依頼されている飲食店。今後も協力には応じていくと話します。

山家・倉橋初店長「やっとなんか少し光が見えたような気がします。本当にお客さまを、本当に心からお待ちしております」

真夜中をすぎた街では久しぶりの光景も。松屋は、およそ半年ぶりに午後9時以降の店内飲食を再開。同じく、吉野家、すき家も深夜の店内飲食を再開し通常営業に戻りました。

深夜営業の再開に伴い、こちらも期待が高まっています。

タクシー運転手「正直うれしいという一言です。今までは悪すぎましたから。前みたいに正常に戻るってことを期待してますね」

「今年の1月ぶりですね」と、深夜のラーメンも復活です。大手ラーメン店、一蘭は25日から都内の多くの店舗で朝までの通常営業を再開。

客「ご飯食べてシメの一杯いきたい」

一蘭広報・佐々木千沙子さん「私どももシメのラーメンを喜んで楽しんでいただける方が増えるとうれしい。衛生対策は万全にしておりますので、安心してご来店いただければ」

一時は休業要請まで出されていたカラオケ。

ビッグエコー五反田東口駅前店・杉浦水菜美店長「率直に申しますと、うれしいです。通常営業できるということで、よりまた多くのお客さまにお会いできることを期待しております」

ビッグエコーでは25日から、都内のほとんどの店舗で通常営業に。アルコールの提供も再開するといいます。

客「これで気兼ねなく歌えるようになった」

一方で。

客「自然と(友達と)会話が減っていっちゃったんですよね。カラオケ行こうかみたいなのが」

カラオケ店「カラオケロック」の店長も、カラオケ自体に行く人が減ったと感じていると話します。

カラオケロック・大谷元昭店長「すぐお客さまが戻ってこられるというわけではないと思ってるんで。少し様子を見ながら営業時間は考えていきたい」

通常営業に戻しても、以前のような売り上げが見込めないため、営業時間はしばらく様子見に。

大谷元昭店長「解除だからといって協力金もすぐなしってなると。すぐお客さま、戻ってこないかもしれないので。段階を経て協力金を減らしていくという感じでやっていただきたい」

さらに、コロナで変わってしまった日常がもたらす不安。制限解除と同時に25日から基本的対策徹底期間となった東京。引き続き感染対策の徹底が呼びかけられています。

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