大学生「100円弁当」に列…収入減で支援
都内の大学で11日夜、学生らが長い列をつくっていました。お目当ては「100円弁当」で、新型コロナウイルスの影響で収入が減った学生らを支援する取り組みです。政府による「困窮学生への10万円給付」について、学生からは歓迎する声が聞かれました。
■学生支援で…「弁当」限定販売
東京外国語大学では11日夜、学生らが行列をつくっていました。販売スタッフが手際よく渡し、「ありがとうございます」と次々に100円を受け取っていました。
学生らのお目当ては、大学が限定販売する「100円弁当」です。新型コロナウイルスの影響で収入が減った学生らを支援するため、10月から販売を始めました。
走って買いに来た2年生(20)は「すぐ売り切れるので、まだ残ってるかなと思って走ってきました。コロナでバイトのシフトにあまり入れないことがあったので(助かります)」と話しました。
■困窮学生への給付「評価できる」
政府が明らかにした、困窮する大学生らへの10万円支給について「100円弁当」を購入した学生に聞きました。
2年生(20)
「18歳以下(への支給)は聞いていましたが、大学生(への支給)は知らなかったので、もしもらえるなら、すごく助かると思います」
別の2年生(20)
「大学生が取り残されていた印象があったので、そこは評価できる」
また政府は、コロナの影響で売り上げが減った中小事業者に対し、新たに最大250万円の給付金を支給する方針です。
■大阪の児童施設で「クラスター」
東京の新たな感染者は31人で、1週間前の4日から17人増加しました。11日あった東京都のモニタリング会議で専門家は、感染者は低い水準で抑えられているものの、7日間平均の増加比が100%を超えていることに触れ、「今後の動向に注目すべき」と指摘しました。
大阪の感染者は4日に20人でしたが、64人となりました。豊中市の児童施設でクラスターが発生し、子どもと職員合わせて新たに36人の感染が確認されたといいます。11日までの合計は38人に上ります。
(11月11日『news zero』より)